社内インフラとは?構築の手順とポイント・オフィスレイアウトとの関係を解説


2024.08.27

社内インフラを構築する際に重視しておきたいポイント

ここまで社内インフラの構築方法を説明してきましたが、無事に構築できたとしても、設計上重要な要素が十分に盛り込まれていないと、安定性や信頼性でリスクをはらむことになります。ここでは、社内インフラの構築において重視するべきポイントを説明します。

安全性

総務省によると、サイバー攻撃の件数は急増しています。2015年に632件だったのが、2022年には5,226件でした。機密情報の流出が起きると、企業の信用を大きく毀損することになりかねません。セキュリティーシステムの導入や、閉域ネットワークの構築、情報取扱規定の策定など、対策は必要不可欠でしょう。社内インフラの構築にあたっては、セキュリティーの堅牢さも重要な要素です。

▶出典:総務省「令和5年版 情報通信白書 サイバーセキュリティ上の脅威の増大

快適性

ここでいう快適性とは、通信速度やソフトウェアの処理速度だけではありません。従業員の作業効率、ひいては生産性を高めるツールやアプリケーションの導入も、有効な手段の1つです。導入するツールやアプリケーションが増えるとコストアップする印象をもつかもしれませんが、それによって圧縮できる社員の作業時間と人件費を定量化していくと、費用対効果を判断しやすくなるはずです。

BCP対策

BCP(Business Continuity Plan)とは、事業継続計画といい、災害など予期せぬトラブルでも速やかに復旧したりして安定した事業継続を実現する体制のことです。東日本大震災を契機に、多くの企業がBCP対策をするようになりました。たとえば予備サーバーの準備が挙げられます。クラウドサーバーが普及した理由の1つは、一部のサーバーが停止しても速やかに別拠点のサーバーが補完する高度なBCP対策でした。他にも、ネットワーク回線の冗長化(予備の配置)なども有効です。

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フリーアドレス導入時の社内インフラ構築ポイント

快適なフリーアドレスを実現させるための社内インフラ構築には、いくつかのポイントがあります。具体的には次のとおりです。

フリーアドレスのレイアウト設計前にインフラ整備を行う

フリーアドレスのレイアウト設計を終えたあとで社内インフラの整備をすると、稼働に必要な電源や通信を確保できない可能性があります。事前にコンセントの場所や口数、無線LANなどネットワークの通信状況をチェックしておきましょう。
また、ペーパーレス化や業務のクラウド化もフリーアドレスには必要不可欠です。とくにペーパーレス化は、ルールづくりも含め、早い段階から計画を立てて進める必要があります。コニカミノルタジャパンでは「保管文書ゼロ化」プロジェクトに取り組み86%削減することに成功しましたが、その過程でリバウンドも経験しました。紙文書削減の進め方に関してはこちらを参考にご覧ください。

有線LANと無線LANを併用する

無線LANだけに頼ってしまうのも、フリーアドレスが失敗に終わる理由の1つです。場所によって速度が遅い、つながりにくいなどがあると、業務に支障が出るため使われなくなってしまいます。また、インターネット環境の良好な席に人が集中することになり、席が固定化する要因になります。無線LANだけにするのではなく、有線LANをどこからでも利用できる設備を用意することが重要です。安定したネットワーク環境が保証されていれば、固定した場所にこだわる必要はなくなります。

OAフロアの設置も検討する

OAフロアとは、配線類を床下に収納できる二重構造を備えた床のことで、コード類の絡み合いによる転倒や火災、機器の破損リスクを抑えられます。ケーブルの存在がデスクの配置に影響をおよぼさなくなるため、レイアウトの自由度も上がり、より快適なフリーアドレスのレイアウトが可能になるでしょう。

コニカミノルタジャパン 東京浜松町オフィス

モバイルバッテリーの導入を進める

オフィスのどこにいても快適な業務を行うには、電源の確保が欠かせません。しかし、ノートパソコンが基本となるフリーアドレスでは、ミーティングやチーム作業の際に、一カ所で一斉に充電を必要とするケースも少なくありません。そこで、おすすめなのがモバイルバッテリーの導入です。見た目にもすっきりする上、電源の心配をせずにどこででも作業が可能です。コニカミノルタジャパンのABWオフィスでは、モバイルバッテリーの導入により、次のようにすっきりとした見た目のオフィスを実現しています。

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まとめ:社内インフラ構築のポイントを押さえて快適なオフィス環境を実現

会社が安定して事業活動を続けるために、安定・安心・快適な社内インフラの構築は非常に重要です。また従業員の生産性を向上させ、企業の競争力を支える基盤でもあります。DX化の機運が活発化するなかで、社内インフラの在り方も変化していくでしょう。あらためて、自社における社内インフラの現状と、あるべき姿の照らし合わせをしてみてはいかがでしょうか。コニカミノルタジャパンは、さまざまな側面から企業のDX化を支援しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。


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見失いがちな“目的”から考える!フリーアドレス導入マニュアル

フリーアドレスの目的から導入手順のほか、“全員でのフリーアドレスは難しい” という場合の選択肢、導入後の課題と解決策までまるっとご紹介!オフィス改善のヒントに、ぜひご覧ください。

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