「日経ニューオフィス賞」を受賞したコニカミノルタがデザインしたオフィス事例をまとめた一冊です。最新のトレンドが知りたい!新しいオフィスのアイデアが欲しい場合などにご活用ください。
自社のオフィスが決して大規模ではないものの、おしゃれで機能的なオフィスにしたいと考えている事業者様は多いことでしょう。小規模オフィスのレイアウトには、大規模なオフィスとは異なる特有のポイントや注意点があります。
今回は、小規模オフィスに適したレイアウト例や成功させるためのポイントをわかりやすく解説します。小規模オフィスだからこそ注意しておきたい点とともに見ていきましょう。
目次
小規模オフィスとは

はじめに「小規模オフィス」の定義とメリットについて解説します。レイアウトを成功させるには、まず小規模オフィスの特性を把握しておくことが大切です。
一般的に5~6人から30人程度が働ける規模のオフィス
小規模オフィスに一律の定義はありませんが、一般的には5〜6人から30人程度が働ける規模のオフィスのことを指します。コンパクトなオフィスではあるものの、レイアウトは小さくまとまっていればよいというものではありません。むしろ小規模だからこそ、機能性や空間の確保を十分に考慮したレイアウトを検討する必要があります。
小規模オフィスのメリット
小規模オフィスのメリットとして、次の4点が挙げられます。
・初期費用・維持費用を抑えられる
オフィス面積が限られているということは、取得費用や工事費用、光熱費を含めたトータルの維持費用を抑えられることを意味します。月々の賃料は固定費となるため、できるだけ抑えられるほうが望ましいのは間違いないでしょう。
・イメージやレイアウトを統一しやすい
オフィスの全体像をつかみやすく、イメージやレイアウトを統一しやすいというメリットもあります。自社のイメージや働き方に合ったオフィスを構築することも決して難しくありません。
・コミュニケーションをとりやすい
限られた面積を執務スペースとして活用するため、従業員同士の距離が近く、会話が自然に交わせる点も大きなメリットです。社内コミュニケーションを無理なく活性化できる環境といえるでしょう。
・機能的な業務環境にしやすい
省スペースのオフィスであれば、システムやツールの導入をはじめ、ペーパーレス化やフリーアドレス制の採用など、講じたい施策をオフィスの機能に反映させやすいというメリットもあります。
このように、小規模オフィスにはさまざまなメリットがあります。これらのメリットをできるだけ活かせるレイアウトにしていくことが大切です。
小規模オフィスに適したレイアウト例

小規模オフィスに適したレイアウト例を紹介します。配置したいデスクの数やオフィスの面積によって選べるレイアウトが限られる場合もありますが、一般的には下記のレイアウトであれば省スペースで配置できるはずです。
対面型
いわゆる「島型」レイアウトです。コミュニケーションのとりやすさや配線のしやすさなど、さまざまなメリットをバランスよく得られるため、標準的なオフィスレイアウトとしてよく採用されています。
並列型
デスクを同じ方向に向けて並べるレイアウトです。周囲の視線を感じにくく、集中しやすいというメリットがあります。ただし、離れた席の従業員同士はコミュニケーションがとりにくいことが難点です。
背面型
お互いに背を向ける形で座るレイアウトです。正面を向いているときには作業に集中でき、振り返れば他の従業員とのコミュニケーションもとれるため、小規模オフィスに適したレイアウトといえます。
リンク型
デスクを放射状に配置するレイアウトです。デスクの台数が増えても輪を広げるだけで追加できるため、可変性が高い点がメリットといえます。一方で、デスクの台数に対して広いスペースを確保する必要があるため、輪状に配置することを想定した形状のデスクを採用するなど、効率の良い配置方法を検討することが大切です。
フリーアドレス式
固定席を設けず、日によって自由に席を決められることを前提としたレイアウトです。従業員の自主性が培われたり、偶発的なコミュニケーションから新たなアイデアが生まれたりする可能性があります。個人単位でデスクを区切る必要がないことから、テーブルを複数名で共有することも可能です。
小規模オフィスのレイアウトのポイント

おしゃれで機能的なオフィスにするには、空間に合わせたレイアウトを検討することが大切です。小規模オフィスのレイアウトを考える際のポイントを紹介します。
基本コンセプトを明確にする
はじめに、オフィス全体の基本コンセプトを明確にしましょう。オフィスの見た目だけでなく、実現したい働き方や重視する機能を固めていくことでレイアウトの指針が見えてくるはずです。理想とするレイアウトの条件をすべて実現するのは難しい場合もあるため、コンセプトを軸に叶えたい条件に優先順位をつけておくことをおすすめします。
オフィスの稼働状況を把握する
現状のオフィス稼働状況も必ず確認しておきたいポイントの1つです。オフィスに常時滞在する人数や人が出入りする頻度を把握することによって、レイアウト設計に求められる条件がより明確になります。
たとえば、外勤者が多いのであれば、全員分のデスクを常時設置する必要はないかもしれません。無駄なくスペースを活用するためにも、稼働状況の実態を明らかにしておきましょう。
法令に則っているか確認する
オフィスレイアウトには建築基準法や消防法、労働安全衛生法といったさまざまな法令が関わっています。少人数のオフィスも例外ではありません。従業員の安全を考慮し、災害発生の対応なども想定した上でレイアウトを検討していくことが重要です。
空間を広く見せる什器の選定
限られた空間を有効活用するには、什器の選定にも気を配る必要があります。空間を広く見せる工夫が凝らされた什器を選ぶことによって、窮屈な印象を受けないオフィスレイアウトを実現しやすくなるでしょう。
たとえば、パーテーションと収納を兼ねた家具を活用したり、視線を遮らない高さに統一したりすることで、機能面と視覚効果を両立できます。できるだけ圧迫感のないデザインや色の什器を選び、空間をうまく活かすことが大切です。
照明による空間設計
空間設計を検討する際には、照明の選び方も考慮しましょう。照明が反射する面積が大きいほうが、広さが感じられる傾向があります。この効果を活かすには、明るい色彩の壁や家具類の活用が有効です。
限られた空間では、暗い色合いよりも明るい色合いのほうが広い印象を与えるケースが多いでしょう。できるだけ圧迫感を和らげられるよう、照明による空間設計を検討してみてはいかがでしょうか。
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