風通しの良い職場づくりのメリットや注意点・実現するためのアイデア8選


2024.08.06
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働きやすい職場を表す表現として、しばしば「風通しが良い」という言い方をします。風通しが良い職場にするには何を改善するべきなのか、悩んでいる事業者様も多いのではないでしょうか。

今回は、風通しの良い職場を実現するメリットや改善策を講じる際の注意点をわかりやすく解説します。風通しの良い職場を実現させるためのアイデア8選とともに見ていきましょう。

風通しの良い職場に見られる特徴

風通しという言葉には「組織における意思や情報が通じる具合」といった意味があります。風通しの良い職場に明確な定義はないものの、多くの人がイメージする「風通しの良い職場」に共通する特徴は次のような環境のことを指すのではないでしょうか。

人間関係が良好

風通しの良い職場は、人間関係が良好な状態に保たれている傾向があります。お互いを尊重し合っているからこそ、伝えるべきことは率直に伝え、円滑にコミュニケーションを取り合えるのです。常に相手の顔色をうかがいながら仕事をしなければならないような職場は、決して風通しが良いとはいえません。

人間関係が良好な職場では、コミュニケーションコストも低くなります。建設的な意見やアイデアを積極的に出し合えるため、結果として業務効率も向上しやすいのが特徴です。

意見を言いやすい

人間関係がフラットで意見を言いやすいことも、風通しの良い職場の特徴です。年齢や在籍年数、ポジションといった要因によって壁ができることもなく、意見をオープンに言い合える風土が自然に醸成されているケースが少なくありません。

意見を述べても周囲から非難されたり否定されたりする心配がない状態を、心理的安全性が高いと表現することがあります。風通しの良い職場は、まさに心理的安全性が確保されている環境といえるでしょう。

一人ひとりにある程度の裁量が認められている

従業員が自律的に考えて行動できている職場では、一人ひとりにある程度の裁量が与えられているケースが少なくありません。何をするにも上長の承認や許可を得なければならないということがなく、むしろ自分で判断して行動したことを評価する文化が根づいていることさえあります。

従業員の裁量を認めることは、各自が果たすべき役割を把握してもらうことに他なりません。組織が掲げる理念やビジョンが浸透しているからこそ、こうした自由な環境が実現可能になるのです。

多様性を認め合える

お互いを尊重し合える職場は、多様性を認め合える職場でもあります。全員が同じ働き方・同じ考え方をするよう強要されることがなく、お互いの違いを認め合いながら働けるからです。

たとえば、目標達成に向けてがむしゃらに頑張りたいという人もいれば、ワークライフバランスを大切にしたいという考え方の人もいます。考え方の違いを非難されたり批判されたりすることなく、各々が自分らしく働ける職場は、風通しの良い職場といえるでしょう。

情報の透明性が高い

情報の透明性が高く、「認められていること」と「禁止されていること」が明確になっている職場は風通しが良いといえます。社内のルールや業務マニュアルなどの情報に誰でも容易にアクセスでき、在籍年数や部門によって情報格差が生じにくい仕組みになっているからこそ、こうした環境を実現できるのです。

暗黙の了解とされている事項が多い職場では、新たに入社した従業員が疎外感を抱きやすい傾向があります。明文化されていないローカルルールをできるだけ増やさないようにすることが大切です。

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風通しの良い職場にするメリット

風通しの良い職場を築いていくことによって、具体的にどのようなメリットを得られるのでしょうか。主な5つのメリットについて解説します。

生産性が向上する

各自の意見が尊重され、心理的安全性が確保されている職場では、生産性の向上も実現されやすいというメリットがあります。失敗を恐れることなくチャレンジできるため、モチベーションを高く維持しやすいからです。

たとえば、既存の業務フローに疑問を感じた際には「なぜこのやり方をしているのか?」「より良い進め方があるのでは?」と素朴に質問できます。そういったことは言うべきではない、といった暗黙の圧力が働きにくいため、業務改善や業務プロセスの改革も推進しやすくなるでしょう。

離職率が抑制される

風通しの良い職場を目指すことによって、離職率が抑制されるというメリットもあります。各自が今の仕事を通じて成長できていると実感でき、信頼できる仲間とともに働けることにより、ネガティブな理由で転職する従業員が減っていくからです。

現状の職場環境に不満を抱き、より働きやすく能力を発揮できる職場を求めて転職していく従業員ほど優秀というケースは少なくありません。風通しの良い職場を実現することは、優秀な従業員の流出を防ぐためにも重要な取り組みといえます。

メリハリのある人間関係を築ける

認め合うべきところは認め合い、言うべきことは言い合える、メリハリのある人間関係を築けることも大きなメリットの1つです。お互いを信頼し合い、尊重し合っているからこそ、率直に意見をぶつけ合う建設的な議論が可能になります。

こうしたメリハリのある人間関係は一朝一夕に築けるものではありません。各自が与えられた役割を認識し、ある程度の裁量を認められ、自律的に行動していることをお互いが認め合う風土を醸成していく必要があります。風通しの良い職場を目指すことは、職場の人間関係をより高いレベルへと引き上げる効果をもたらすのです。

危機対応能力が高まる

日頃から各々が自律的に行動できている組織には、トラブルや危機にも柔軟に対処できるという強みがあります。トラブルを見て見ぬふりをすることで保身に走ったり、責任逃れにばかり気を取られたりすることがなく、目の前の危機にどう対処すべきかを健全に判断できるからです。

市場環境の急激な変化やサイバー攻撃など、組織を脅かす危機の多くは従業員の小さな違和感によって察知されているケースが少なくありません。普段と違う何かを感じた際に、意見を率直に表明できる環境が整っているからこそ、素早い初動対応が可能になるのです。

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風通しの良い職場を目指す際の注意点

冒頭でお伝えしたとおり、風通しが良い職場には明確な定義が存在しません。そのため、取り組み方によっては想定していたような効果が得られなかったり、かえって職場環境を悪化させてしまったりするリスクがあります。風通しの良い職場を目指す際の注意点を押さえておきましょう。

風通しの良さと「仲の良さ」を履き違えないようにする

風通しの良さと「仲の良さ」は本質的に異なります。社員間の仲が良くなるのはあくまでも結果であり、目的ではないことを共通認識として浸透させていく必要があります。

たとえば、率直に意見が言い合える環境は「無遠慮に何を言っても許される環境」でもなければ、「責任の所在を曖昧にしても構わない環境」でもありません。従業員各自がイメージする「風通しの良さ」にずれが生じないよう、ワークショップやディスカッションを通じて認識を合わせておくことが重要です。

ゴールやビジョンを共有する

企業全体や部門単位で目指すべきゴールやビジョンを共有しておくことも、重要なポイントの1つです。会社・部門として目指していく方向性が明確になることで、各自が取るべき行動が明確になります。

従業員に裁量を与えていく際にも、ゴールやビジョンを十分に共有しておくことが欠かせません。風通しの良い職場づくりが表層的な取り組みにならないようにするためにも、目的意識をもって業務に取り組める風土を醸成していくことが大切です。

責任の所在や各自の役割を明確にする

責任の所在や各自の役割を明確にし、「不文律」や「暗黙の了解」が組織内に蔓延することのないよう注意する必要があります。従業員が自律的な判断にもとづいて行動することも、一人ひとりに裁量を与えていくことも、各自がやるべきことは責任をもって遂行するという意識が根づいているからこそ実現可能になるからです。

まずは既存業務の中で担当者や責任の範囲が明確になっていないものがないか洗い出しておきましょう。その上で、誰が・何を・いつまでにやるのかを決めていくことが大切です。

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