目次
アイデア創出のためのフレームワーク
ビジネスで一般的によく使われている、アイデア創出のためのフレームワークを紹介します。
- KJ
付箋やカードなどを利用して、思いつく考えをグループ化しながらまとめていく手法です。重複を除き、関連性や法則を発見できます。脳内で「散らかった」考えを視覚化することで、アイデアに昇華していきます。
- オズボーンのチェックリスト
アイデアを「ひねり出す」ために、あらゆる角度から考察を重ねる手法です。応用や縮小・拡大、代用、組み合わせなど、9つの質問を使って発想を広げます。
- マンダラート
仏教の曼荼羅に着想を得て、思考の整理や拡大に活用した手法です。マス目を作成し、中心に目標や課題となる項目を設定します。周囲に関連する項目を配置してマス目を埋めます。さらに周囲の項目から新たなマンダラートを作成し、より具体的な解決法へと導いていきます。
- シックスハット法
名称通り、6つの帽子を次々とかぶりなおすことで異なる視点を持つ手法です。6つの帽子はそれぞれ客観的・直感的・肯定的・否定的・革新的・俯瞰的の6つの視点を意味します。帽子を次々にかぶり直すことで、考える視点を変えていきます。会議で活用されますが、ひとりでアイデア創出に取り組むときにも有効な方法です。6つの異なる視点から見ることで、既成の理論や概念にとらわれない「水平思考」へと、考えを進めていけるようになります。
- ブレインストーミング
既存の枠にとらわれず、自由な発想からアイデアを創出する手法です。参加者がひとつのテーマに対して考えうるあらゆるアイデアを発言していきます。否定や反論をせずに意見を出し尽くすことを目的とし、「質より量」を重視するのです。自由発言からの活発な意見交換や刺激により、多種多様な考えを導き出せる可能性が生まれます。
アイデア創出のための環境づくり
作業の生産性向上の観点から、オンとオフの切り替えがしやすい環境を提供するオフィス形態が増えてきています。アイデア創出においても、発想力を妨げないオフィスづくりが求められそうです。では、どのようなオフィスが発想力を妨げないものなのか、また、アイデアが湧き出るオフィスとはどういったものなのかについて、考えてみましょう。
アイデアが湧き出るオフィススタイル
アイデアはふとした刺激を受けたときに、あるいは、物の見方、感じ方がふと変化したときに湧き出た、ということは誰しも経験があることだと思います。そうした環境を作り出すために、近年のオフィスのあり方として、空間にメリハリをつけるスタイルが多く採用されています。例えば高層階のオフィスでは、窓外の絶景に向けたハンモックチェアやブランコなど、これまでのオフィスでは見かけなかったスペースを設置する企業もあります。
フロアの一角に人工芝エリアをつくり、寝転んだり姿勢をくずして座ったりしながらミーティングをしているという企業も話題となりました。
オープンスペースやフリーアドレスが増えるなか、人の目を気にせず集中できる「巣ごもり」スペースを設置する企業も増えています。
コニカミノルタの提案するアイデア創出レイアウト
コニカミノルタでは、アイデア創出促進の場となる、ハイクオリティーなオフィスづくりを目指しています。
- High collaboration:社内のメンバーと互いの考えを共有し議論を弾ませる場
新たな発想や画期的なアイデアを生み出し続けるための刺激として、さまざまな家具を配置し、「いつもと同じ会議」「いつもと同じ環境」にならないような工夫をしています。グリッドシステムと呼ばれる方法が採用され、フロアを複数のグリッドに区分けし、1グリッドごとに異なる什器を配置することでさまざまな環境を用意しているのです。ワーカーは自ら最適なグリッドを選択することができます。また、一部の什器にはサブスクリプションサービスを採用しており、年に1回、利用率やワーカーの意見をもとに見直すことで新鮮さを保ち、アイデアが湧き出るスペースを演出しています。
- High creativity:創造性を高める環境でアイデア出しなどを行う場
オフィス内に脳をリラックスさせられるスペースを提供します。自席の環境を自由に選べることで、パフォーマンスの向上をサポートします。周りに座る他部門の人と会話をしたり、会議に参加したりできるワークスペースです。上司や同僚と短時間で意見を交わしアイデアを膨らませることのできる場や、自分に合った執務環境を選べる特別な専用空間にもなります。感覚を刺激し新しい発想を呼び出すための小物やアイテムの設置など、さまざまな要素を複合して、クリエイティブな発想につなげるためのワークスペースを提供しています。