ホテリング導入で得られるメリット
これまで日本ではほとんど注目されてこなかったホテリングですが、実際に導入してみるとさまざまなメリットが実感できます。具体的には次のとおりです。
- 勤怠管理がしやすくなる
ホテリングのシステムは社員が予約をして使用する席を決めるため、在籍管理がしやすくなります。誰がどこに座っているのかが即座に把握できるので、特定の社員を探すのもスムーズです。その結果、業務が滞ってしまうデメリットも軽減できるでしょう。
- 感染対策になる
フリーアドレスは、社員が自分で座りたい席を自由に選択できるため、場合によっては一カ所に集中してしまう場合もあり得ます。しかし、ホテリングは利用者側(社員)が席を予約することが必要なので、事前に企業側で予約できる席を限定してしまえば、ある程度の密集は避けられます。
また、フリーアドレスは在席管理を怠ると、どこにだれが座っていたのかを把握できなくなります。つまり、フリーアドレスの運用によっては、もし社内で感染症が発生した場合、感染経路や接触者の特定といった調査が難しくなる可能性があるのです。そして、すべての席に対して殺菌・消毒が必要となります。
これに対し、ホテリングであればシステムで在席管理できるため、殺菌・消毒の手間も最小限に抑えつつ、より適切な感染対策が可能です。
- オフィスの省スペース化が可能になる
ホテリングは社員数より少ない席数を用意し、利用状況を明確に把握することができるため、従来のオフィスやフリーアドレスを導入するよりも省スペース化が可能です。
また、省スペース化をしなくても、空いたスペースをミーティングスペースやカフェスペースにすれば、社員のモチベーションアップや満足度向上にもつながります。状況や用途に応じて柔軟なオフィス活用が可能になるのはホテリングの大きなメリットと言えるでしょう。
- 状況に応じた席の使い方が可能に
部署やチームの枠を越えたコミュニケーションやコラボレーションが活性化するメリットがフリーアドレスにはあります。ですが、業務によってはチームで集まって作業を進めたいケースもあります。
ホテリングであれば、例えば前日に部署やチーム単位で席を予約すればよいので、そうしたケースにも柔軟に対応できます。