フリーアドレスの目的から導入手順のほか、“全員でのフリーアドレスは難しい” という場合の選択肢、導入後の課題と解決策までまるっとご紹介!オフィス改善のヒントに、ぜひご覧ください。
2021年を迎えても新型コロナウイルスは収束する気配が見えず、それどころか、より一層猛威を振るっています。コロナ禍のなか、社員の安全性を確保しつつ生産性を維持できるオフィスレイアウトについて頭を悩ませているという声を数多く耳にします。
そこで、自社において理想のオフィスデザインに取り組みつつ、数々の企業のオフィスデザインをサポートするコニカミノルタが、コロナ禍における理想のオフィスレイアウトについてご紹介します。
目次
基本のオフィスレイアウトとコロナ禍における課題
オフィスには、基本的なレイアウトがあります。業態や働き方、オフィスのサイズなどによりコンセプトに合ったオフィスレイアウトを選ぶことが重要ですが、コロナ禍においては、それぞれのレイアウト特有の課題も浮かび上がります。
ここでは、基本のオフィスレイアウトを紹介したうえで、コロナ禍における課題についてご紹介します。
島型(アイランド)形式
最もオーソドックスなオフィスレイアウトであり、オフィススペースを効率的に使用できるタイプです。通路やキャビネットのスペースを確保しやすいというメリットがある半面、デメリットとして視界に同僚が入り込みやすく、集中力が持続しづらいことが挙げられています。
コロナ禍においては、左右や対面に座る社員と十分な距離を取るために、稼働可能なデスクが半分以下になるという課題があります。
並列形式
社員が同方向を向いて座る形式のオフィスレイアウトです。プライバシーが保たれており、社員が業務に集中しやすい半面、隣接する社員以外とはコミュニケーションが取りづらいというデメリットがあります。
コロナ禍においては、前後左右の距離を十分に保つ必要があるため、島型形式と同様、稼働可能なデスクが半分以下になるでしょう。
背面形式
社員が壁に向かって着席するスタイルのオフィスレイアウトです。高い集中力を必要とする業務に適していますが、管理者が部下の業務の状況を把握しづらいことやスペース効率が悪くなりがちであるというデメリットがあります。
コロナ禍では、島型や並列形式と同様に、左右の社員同士で十分な間隔を取る必要があります。
フリーアドレス
固定の座席を設けずに、共用スペースを活用する形式のレイアウトです。オフィスの省スペース化に適しており、うまく運用すれば限られたスペースで生産性を高めることができます。ただし、働き方の工夫や改善が不可欠であり、場合によってはかえって業務効率が悪化する恐れもあります。
コロナ禍では、社員同士の間隔は取りやすいかもしれませんが、スペースや備品の共有によってウイルス感染の拡大を招く可能性がありますので、注意が必要です。