フリーアドレスの目的から導入手順のほか、“全員でのフリーアドレスは難しい” という場合の選択肢、導入後の課題と解決策までまるっとご紹介!オフィス改善のヒントに、ぜひご覧ください。
オフィス移転やリニューアルのプロジェクトは、部長会・役員会での承認や役員稟議など、高いハードルを乗り越える必要があります。このコラムでは、オフィス移転やリニューアル・プロジェクトにおける社内合意形成の失敗パターン、成功させるコツ(稟議を通すコツ)をお伝えします。
目次
オフィス移転の稟議におけるよくある失敗
オフィス移転やリニューアルにかかる投資額は、数千万から数億円とかなりの規模になり、総務部長の一存ではリニューアルプロジェクトの実施を決められないことがほとんどでしょう。
そこで、総務部でプランを作成したり稟議書を起案したりして部長会・役員会で提案をし、予算取りを行う必要があるのですが、当社のお客様の事例では、この段階で役員や予算の管轄部門から疑問を呈され、その結果、総務部門が発案するプロジェクトがスムーズに実現しないことも多々あります。
最もよくあるパターンは、外部事業者のプランや見積書をベースにして、役員に上申するケース。数社の見積り比較資料などを作成し、きれいなレイアウトのデザイン資料を添付したパワーポイント資料を使って役員へのミーティングで説明すると、「そのプランはうちの事業にどう関係するのか」「今後労働人口が減少したらどうなるのか?」「本当にその投資が必要なのか」等と厳しい質問攻めにされたり、自分たちで考え直すように申し渡されたりするという場面が、多くの会社で繰り返されています。
総務部門の皆さんのご苦労に同情しつつも、大きな投資に対して経営責任を負う役員の方が上記のような厳しい質問をするお気持ちも理解できます。
しかし、これでは稟議が通らない。では、どうしたらいいのでしょう?