目次
ファミレス席をオフィスに設置する際の注意点

ファミレス席をオフィスに設置する際の注意点について解説します。ファミレス席のメリットを引き出すためにも、次の3点を押さえておくことが大切です。
機密性の高い会議や打ち合わせには向かない
ファミレス席は完全な個室ではなく、セミオープンな空間です。機密情報やデリケートな話題を扱う際にはファミレス席では周囲に聞こえてしまうため、扉を閉められる会議室が適しています。会議内容にあわせてファミレス席と会議室を使い分けましょう。
利用可能な人数が限られている
ファミレス席は基本的に少人数向きのスペースのため、大人数での利用には向きません。ソファのサイズによりますが、多くて8人程度しか着席できず、追加できる椅子の数も1脚~2脚程度です。大人数で会議を開催する場合には会議室を利用しましょう。
周囲の雑音や視線が気になる可能性がある
ファミレス席には基本的に壁がなく、あまりプライバシーが守られていないため、オフィスの雑音や視線が気になる人がいるかもしれません。ミーティング相手の声が聞こえにくくなることもあります。ファミレス席での話し声が業務に差し支える場合もあるので、声の音量に注意しましょう。
ファミレス席の設置効果を引き出すためのポイント

ファミレス席の設置効果を引き出すためのポイントは3点です。
・利用ルールを事前に共有する
・用途を限定せず利用率を高める
・執務スペースとの違いを意識する
ファミレス席は手軽に使えるスペースですが、ただ設置しただけでは十分な効果を得られません。ポイントを意識して利用環境を整えることが重要です。
利用ルールを事前に共有する
ファミレス席の利用可能な上限時間や会議室との使い分けなど、基本的なルールについて共通認識を形成する必要があります。ファミレス席は数に限りがあるため、特定の従業員やグループが長時間利用し続けることがないようルール化しておきましょう。
用途を限定せず利用率を高める
ファミレス席はさまざまな用途に利用できるスペースです。たとえば「打ち合わせにしか利用できない」といった固定観念を従業員が抱くことのないよう注意してください。あらかじめファミレス席の利用が想定される場面を周知しておくことをおすすめします。
せっかくファミレス席を設置しても使われなければ意味がありません。用途を限定しないことで、多くの従業員が利用するスペースとなります。
執務スペースとの違いを意識する
ファミレス席のレイアウトや設置するソファのデザインなどを工夫することも大切です。執務スペースとは異なる雰囲気を演出することにより、開放感のあるスペースを作れます。いつも働いている執務スペースと異なる見た目にすることで、従業員が気軽に使える居心地の良い場所となるでしょう。
ファミレス席のアイデアと活用事例

ファミレス席にはさまざまなスタイルがあります。ファミレス席のアイデアと活用事例を紹介しますので、自社に適したファミレス席を検討する際に役立ててください。
壁面利用の洞窟型
「壁面利用の洞窟型」のファミレス席は、三方が天井までつながる壁に囲まれているコの字のようなファミレス席です。壁と天井に囲まれているためプライバシーを守りやすく、安心感があります。片面が完全に遮断されているため、周囲に人がいなければ内密の話もできるでしょう。
奥の壁を利用してホワイトボードやモニターを設置することもでき、少人数のミニプレゼンなど活用の幅を広げられます。

窓際に設置して来客用にも活用
窓際にファミレス席を設置することで、開放感あふれる景観と明るさが魅力のスペースが生まれます。窓際のファミレス席は明るい雰囲気で来客用として活用しやすいですが、業務の合間のリラックス空間としての利用も増えるでしょう。
一般的なオフィスビルでは、窓側に柱があるためデスクを配置しにくく、窓際通路がデッドスペースになり十分に活用されていないケースが多く見受けられます。ファミレス席を窓際通路に設けることでデッドスペースの有効活用にもなり、多数のセットを配置すれば来客が多くても困りません。窓に面しているので、背もたれの高さによっては、オフィス内の会話も気にならず、安心して会話ができます。

カフェ風のつくりでおしゃれ度がアップ
ソファの背もたれ同士を隣り合わせにしたレイアウトのファミレス席は、カフェやアメリカンダイナーを彷彿とさせます。業務エリアのデッドスペースに設置すると、オフィス感を軽減させられます。オフィスのおしゃれ度がアップし、部屋全体のイメージが変わることでしょう。

背もたれがパーテーション代わりのアイランド型
ソファの背もたれを高くすると、パーテーション代わりにできます。ある程度の広さがあるオフィスであれば、背もたれが高くても圧迫感はそれほど気になりません。高めの背もたれがあるソファを選ぶことで、アイランド型であってもクローズドな空間づくりが実現します。
ソファとテーブルのセットをいくつかオフィスにちりばめれば、業務スペースの近くに気軽に使える打ち合わせ場所を確保できます。デスクが並ぶ画一的なオフィス風景のアクセントとなり、配置次第で動線の流れも変えられるでしょう。

ボックス席の形状からスペースを活用
ボックス席の座面下スペースを有効利用している企業があります。ファミレス席のソファの下には、意外にも大きなスペースがあるものです。広いスペースがあるなら活用しない手はありません。
災害用の水や備蓄品を収納しておけば、地震で被災した際の準備ができます。毛布や寝袋などの置き場としても有効活用できるでしょう。アイデア次第で、さまざまな活用方法が考えられます。

まとめ:ファミレス席のメリットをオフィスに取り入れましょう

ファミレス席には従来の会議室のような重苦しさがなく、カジュアルな打ち合わせなどに適しています。セミオープンの形状のため使用状況がわかりやすく、事前予約制や予約不要でいつでも利用できるルールにすることも可能で、柔軟な運用ができる点が大きなメリット です。オフィスにアクセントを加える意味でも、ファミレス席の設置を検討してみてはいかがでしょうか。
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