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新研究開発棟「コニカミノルタ八王子SKT」がグッドデザイン賞受賞
2014年10月14日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区、社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)は、本年4月に開設した新研究開発棟「コニカミノルタ八王子SKT」(以下、SKT)が、公益財団法人日本デザイン振興会主催 2014年度グッドデザイン賞を受賞したことをお知らせいたします。
SKTについて
技術開発の中核拠点として機能するコニカミノルタ東京サイト八王子に、本年4月に開設しました。主力の情報機器事業の成長をけん引するデジタル印刷システムの開発機能を集約し、さらに事業部門の枠を超えた技術の融合・複合化の加速や、社内外のオープンイノベーションの促進を通じ、新しい「価値」の創造をめざす場として立ち上がりました。
オープンイノベーションを更に促進する仕掛けとして、7月には2階に「共創の場」を開設し、お客様や社外パートナーにコニカミノルタの強みや可能性を知っていただき、お客様に提供できる「価値」を一緒に考え、創るための専用のフロアとしました。
SKT設計の主な特徴
創業以来の技術の根幹である「光」と「色」をデザインの基調としてコニカミノルタらしさを具現化した設計としています。
1. 「スペクトラムウォール」
イノベーションの場としてのアクティビティを、光がプリズムによって分光されるイメージと重ねあわせ「スペクトラムウォール」として西側ファサードにデザインしています。
スペクトラムウォール(日没後)
全景
様々なミーティングスペースを配置したアトリウム
技術の壁を超えたコラボをめざす
2. 広大な「アトリウム」を取り囲むオフィスフロア
オフィスフロアの中央部には、トップライトから「光」が降り注ぐ、3階から7階までの開放的なアトリウム(吹き抜け)を設けました。アトリウム内に幅広な吹き抜け階段を設置することで、普段会うことのない技術者同士の遭遇率を高めるだけでなく、すれ違いざまに対面でのコミュニケーション機会を増やしていきます。また、フロアには仕切りの壁を設けず、見通しのよい空間を作りあげています。これらにより、技術者が立体的に(フロアを超えて)コミュニケーションを図り、そこで生まれた気づきを各フロアで(平面的にも)展開する活動を期待し、アトリウム周りには多様なミーティングスペースを設置しました。
3. グローバルなコラボレーションを支える会議室群
技術の進化や市場の変化が加速する中、国内外の拠点をまたぐ研究開発活動、および社外パートナーやお客様とのコラボレーションには緊密なコミュニケーションが求められます。SKTにはセキュリティを確保した会議室が50室あり、ほぼすべてにテレビ会議システムを導入しました。遠隔地のグループ拠点やパートナーとも、顔を見ながらタイムリーに意見を交わすことで、活動のさらなるスピードアップを目指します。各階の会議室には「色」にインスピレーションを得て「画家」の名前をつけ、親しみを持たせました。
4. 人と資産を守る「スマートBCP」
SKTは、屋上の太陽光発電パネルや自然光・昼光センサーによる照明消費電力の削減、効果的な自然換気や井水利用など、環境負荷への継続的な貢献を果たす環境設備を整え平常から稼働しています。これらは災害発生時にはそのまま建物の自立性を確保でき、働く人と資産を守るスマートなBCPの実現に寄与しています。建物そのものも、最先端の免震構造を備え、激甚震災に対しても高い安全性を有します。なお、SKTは、環境配慮に優れた建物として、国土交通省が主導する建物の環境性能評価「CASBEE」(キャスビー)で最高のSランクを取得しています。
創造的な活動を支援するこれらの総合的な取り組みが、グッドデザインとしての評価につながったと考えております。
グッドデザイン賞 審査員のコメント
ブランドコンセプトの「光」と「色」が設計の主軸である。環境がインナーモチベーションを上げ、来訪者にも企業的メッセージが明解に表現されている。
SKTの概要
住所 | 東京都八王子市石川町2970 |
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建築面積 | 約6,300m2 |
延床面積 | 約40,000m2 |
階層 | 地上7階 |
設計・施工 | 株式会社竹中工務店 |
着工 | 2013年4月 |
開設 | 2014年4月 |
収容人員 | 約1,500名 |