ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。電話でのお問い合わせはこちらをご覧下さい。
「知的財産報告書2014」をWEBサイトで公開
2014年7月14日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:山名 昌衛、以下 コニカミノルタ)では、2013年度の知的財産活動への取り組みについてまとめた「知的財産報告書2014」(2013年4月~2014年3月)を、本日よりWEBサイト上で公開いたします。
コニカミノルタでは、透明性の高い企業経営をめざし、業績報告に加えて、経営戦略およびCSR(企業の社会的責任)の取り組みなどの企業情報の開示を推進しています。知的財産情報についても、ステークホルダーの皆さまのご理解を一層深めていただくために、「知的財産報告書」を2004年以降11年間継続して毎年公開しております。
「知的財産報告書2014」は、経済産業省の指針に沿った知的財産報告書の開示10項目をふまえつつ、個人投資家の方にもわかりやすいことを重視して作成しました。主なポイントとしては、「新しい価値の創造」という経営理念のもと、「持続的な利益成長の実現」「顧客密着型企業への変革」「強靭な企業体質の確立」を目指した事業活動を支援するワールドワイドな知的財産活動の展開を開示しています。
世界中で展開する事業を知的財産面からも支え、ワールドワイドな特許群の形成に注力してきた結果、日本、米国、中国におけるコニカミノルタの特許登録件数は着実に増加しています。2013年度に日本で登録された件数は2,108件で、特許庁発行の「特許庁行政年次報告書2013年版」の情報に基づく順位は、前年度に引き続き第16位です。また、2013年度に米国における特許登録件数は、2009年度比約1.5倍の680件で、日本企業の中では第19位※1となりました。さらに、中国での権利化活動に注力した結果、中国での2013年度末の特許保有件数は、2009年度に対して約2.5倍の687件と大幅な伸長を達成しています。
情報機器事業分野では、オフィスサービス分野において、複合機の信頼性・画質等の性能面だけでなく、お客様の使い勝手の向上を目的として、ソリューション技術の開発を積極的に推進しています。たとえば、モバイル端末やクラウドなどを活用した多彩なビジネスソリューションの成長に対応した技術の開発などが、これに該当します。ソリューション技術の開発を積極的に推し進めた結果、制御・ソリューション関連分野では、直近5年間に毎年連続して日本出願公開が約650件以上、特許登録が450件以上の実績を上げ、当分野の出願は情報機器分野全体の件数のほぼ半分を占めています。
産業用材料・機器事業分野では、「軽く・薄く・曲がる」特長を生かした樹脂基板フレキシブル有機EL照明パネルの量産工場を今夏竣工し、今秋から量産開始の予定です。当パネルは、材料技術、光学設計技術など、複数のコア技術を活用して新たな価値を付加した製品です。有機EL照明事業を知的財産面から支えるため、関連技術分野でワールドワイドに1,000件以上の特許出願を既に行っています。その結果、2013年度のワールドワイドの特許登録件数は、2009年度比で約4倍にまで増加しています。また、特許保有件数も、2014年3月末で630件以上となっています。
ヘルスケア事業分野では、ワイヤレスタイプのカセッテ型DR(Digital Radiography)※2で本体の徹底した軽量化により利便性を大幅に向上したデジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)」のラインアップを充実させています。差別化技術を保護するため、DRに関する特許出願は、ワールドワイドで既に300件を超えています。また、将来の成長が見込まれる超音波診断機器については、ヘルスケア事業の強化・拡大をめざし、2014年初頭にパナソニックヘルスケア株式会社から超音波診断機器関連事業を取得しました。取得した超音波診断装置の技術と、当社が培った化学材料技術、画像処理技術などの融合による新しい価値の創造を推進しています。当事業取得に伴う、関連分野の特許資産の取得により、当事業分野におけるワールドワイドの特許資産は大幅に増加し、取得前の約4倍となりました。
当社の知的財産センターは、社長直轄の組織として、当社全体の知的財産活動について統括管理と推進の責任を担っています。知的財産センターの最大拠点である東京地区において、当社グループ最大規模の研究開発新棟が建設され※3、2014年度より、主に情報機器事業に関する技術および共通基盤技術・先端技術を担当する開発者など約1,500人が入居いたします。多面的に技術の融合を促進する「共創の場」と位置付けられる研究開発新棟では、異なる技術の相互提供により生まれる「新しい価値」をより魅力ある製品として開発するとともに、知的財産センターも入居し、各開発部署との組織横断的なコミュニケーションの活性化、情報・知識の共有化などを通じて、知的財産活動の一層のレベルアップを目指します。
コニカミノルタは、お客さまへの約束「Giving Shape to Ideas」を掲げ、顧客密着型の課題解決力を高めながら、コニカミノルタならではの製品・サービスを創出してまいります。革新的な発想とコア技術の融合が生む競争優位性を確保するために、これからも知的財産活動を一層強化してまいります。
- ※1
- Intellectual Property Owners Association (Top 300 Patent Owners)のデータから順位を推定。
- ※2
- 照射されたX線をセンサーパネルで受光し、ダイレクトにデジタル画像を得るため、一般的にCR(Computed Radiography)よりも画質が良く、また即時性に優れる。
- ※3
- 東京サイト(八王子)に建設。