2014年1月21日

コニカミノルタ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：松﨑正年、以下　コニカミノルタ）は、MGI Digital Graphic Technology （本社：フランス　以下MGI社）と、資本・業務提携することに合意しました。

背景

コニカミノルタは、2003年からプロダクションプリント（PP）事業を成長領域と定め、製品・技術開発と買収・提携を進めながら、市場を創出し、事業規模と業容の拡大を図ってまいりました。この10年間で当社のPP事業の規模は約5倍に拡大し、カラーライトプロダクション領域においては、トップランナーとしてグローバルに事業展開を続けております。
本市場においては、昨今、商業印刷におけるデジタル化が加速し、多品種小ロット印刷が一般的になる一方、デジタル印刷の手法を用いて、紙以外の多様なメディアへの出力と活用に向けた動きが顕在化しつつあります。

狙いと効果

フランスを拠点とする出力機器メーカーであるMGI社は、このような印刷のデジタル化のトレンドを見据え、カード・プラスチック印刷を始めとした成長市場にフォーカスし、顧客ニーズに密着したユニークな製品を、欧州を中心に北米、アジアへとグローバルに事業展開し、MGI社の業績は、高い成長率を維持・継続しております。最近ではプリンテッド・エレクトロニクス分野に進出し、電子回路などの産業用印刷においても積極的な展開を図っています。

コニカミノルタは、今回の提携において、このような成長著しいMGI社の持つデジタル印刷市場における高いマーケティング力と独創的な開発力を活用し、PP分野における成長領域の拡大を加速いたします。
特にこれまでの電子写真方式やインクジェット方式等の印刷手法を用いた既存の商業印刷市場での紙出力に加えて、パッケージ印刷や3Dコンポーネント印刷等の特殊な出力システムへの応用展開に向けた取り組みも可能となります。

さらにMGI社にとっても、世界的に強いコニカミノルタのブランド力とマーケットリーダーとしての地位を活用することで、認知度向上につながり、グローバルプレーヤーとして事業拡大を図ることができます。

資本・業務提携内容

コニカミノルタが、MGI社の新株発行分を約1370万ユーロで引き受け総株式数の10％を取得するとともに、開発・販売における業務提携を行います。

MGI社概要

コニカミノルタは、今回のMGI社との提携を通じて、プロダクションプリント分野における新しい価値を創造し、その価値をお客様にご提供してまいります。そしてコミュニケーションメッセージ「Giving Shape to Ideas ： 革新はあなたのために 」のもと、着実に同分野での知見と実績を積み上げ、成長の原動力となる技術革新を実現しつつ、グループ全体の成長と企業価値の最大化を実現してまいります。