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2014年 年頭ご挨拶
"新しい価値"を創造し、社会とともに持続的成長を実現
2014年1月1日
コニカミノルタ株式会社
代表執行役社長 松﨑 正年
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2013年を振り返りますと、この数年低迷が続いていた世界経済は、新興国の景気減速と言う抑制的要因はあったものの、日・米・欧の先進諸国の成長率は上向きとなり、概ね持ち直しの兆しがみえました。2014年ですが、国内においては、安倍政権下の成長戦略、欧州では同経済圏の牽引役でもあるドイツの堅調な国内需要と輸出の拡大、米国では個人消費の復調や好調な企業業績等を追い風として、グローバルにはゆるやかながら回復傾向が継続するとの見方が多い様ですが、一方で国内では、4月からの消費税率アップによる個人消費低迷・景気後退、海外では米国での財政政策をめぐる不透明感、ユーロ圏内の経済不均衡、南欧諸国の不良債権問題等、逆風となり得る懸念材料も抱えていると言う認識を持っています。
このような経済環境の下、当社グループは、持続的な成長のために、主力事業である情報機器事業、産業用材料・機器事業、ヘルスケア事業のそれぞれで事業の転換を継続して推し進めました。「情報機器事業の経営力強化」と「戦略的・機動的な経営資源の活用」を狙いとして当社グループが昨年4月に実施した経営体制の再編、即ち、コニカミノルタホールディングス(株)が、グループ会社7社を吸収合併し、直接事業を行なうコニカミノルタ(株)への移行も、持続的成長のための各事業の転換に有効に機能しております。経営体制の再編は、主力事業(=情報機器事業)の業績回復、と言う形となって早くも成果を生むと共に、全世界のコニカミノルタグループ社員が一体感をより深めることにも繋がっています。
CSR活動においては、国内では新入社員が中学・高校へ出向き、理科の授業を行なう「出前授業」を一昨年から実施しています。子供たちに理科や科学への興味を持ってもらうことを狙った取組みですが、先生方や生徒さん方から大変な好評をいただき、昨年は三都府県の六校に出向いて授業を行ないました。海外に目を向けますと、フランスのレンヌ市で開催される「グリーンマラソン」では、走行距離に応じてアフリカのエチオピアで植樹を行うプロジェクトを実施しておりますが、エチオピアの緑化と共に同国の雇用創出にも繋がる本プロジェクトを2011年度より後援し、2013年度はタイトルスポンサーとして一層の協力を行ないました。これらに象徴される継続的かつ先進的な社会貢献活動、および環境をはじめ社会的課題解決に向けた取組みが評価され、昨年2月、世界の代表的なSRI評価会社RobecoSAM社のCSR格付で初めて「ゴールドクラス」に選定された事を始め、9月には世界的に権威のある社会的責任投資指標「Dow Jones Sustainability World Index」の構成銘柄に2年連続での採用決定、12月には環境省主催「平成25年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」の受賞等々、国内・海外の数多くの機関・団体等から表彰や選定・高格付を受けております。
2014年は、次期「中期経営計画」が始まる年でもあります。持続的な成長を目的として、新たな「中期経営計画」を策定しています。具体的な目標や方針については、最終決定の後、改めて発表致しますが、本計画の基本戦略として、(1)顧客価値の追求、(2)ジャンルトップ戦略、 本計画の基本方針として、(1)持続的な利益成長の実現、(2)強靭な企業体質の確立、(3)顧客密着型企業への変革、を掲げる予定でおります。
コニカミノルタは、2014年も経営理念「新しい価値の創造」のもと、当社ならではのイノベーションによって、社会にとって意義のある"新たな価値"を創造し、ご提供することで、より質の高い社会の実現を目指してまいります。
本年もなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。