2013年8月9日

コニカミノルタ株式会社（本社：東京都千代田区、社長：松﨑 正年、以下、コニカミノルタ）では、カラー複合機（MFP）「bizhub（ビズハブ） C554e」シリーズが、2013年1月から認定基準がより厳格化されたドイツの環境保護マーク「ブルーエンジェルマーク」の認証を「オフィス機器」^※分野において、電子写真方式の機種として世界で初めて取得いたしました。
※電子写真方式及びインクジェット方式の事務所用のプリンター、複写機、複合機（多機能複写機）が対象

5機種のA3カラー複合機「bizhub C554e/C454e/C364e/C284e/C224e」からなる「bizhub C554e」シリーズは、モバイルクラウドとの親和性の強化や一段と使いやすくなった操作などで、モバイル端末の利用増加に伴い多様化が進むお客さまのワークスタイルを強力にサポートする製品です。
今回、新たに取得したブルーエンジェルマークは、ドイツにおいて世界に先駆けて環境問題の解決を図ると同時に環境保全型商品の開発や販売を促進することを目的として、1978年に導入されたマーク制度です。審査基準は対象製品毎に異なります。
2013年1月より「オフィス機器」審査基準が大幅に厳しくなり、「資源保護、有害物質削減はもとより、使用時のエネルギー消費の低減、超微細粒子（UFP^*1 ）の放出が少ない機器」が要求基準となっております。また、長寿命、リサイクル設計、使用済みの製品とコンポーネントの再利用及び活用が求められているうえ、大気放出については、従来のTVOC（トータル揮発性有機化合物）やオゾンに加え、超微細粒子が新たに基準に追加され、ハードルが一層高くなっております。

コニカミノルタは、1992年1月に複写機分野において、世界で初めてブルーエンジェルマークの認証を受けて以来、改定毎に基準をクリアし、環境配慮型製品の開発に積極的に取り組んでまいりました。 「bizhub C554e」シリーズについても、認定基準の強化を視野に入れたうえで、商品企画の段階からブルーエンジェルマークの取得を義務づけました。開発部門では、専門組織が認定基準の厳格化への対応をいち早く設計構想に落とし込むとともに、新たに必要となる製品技術と並行して評価技術の開発にも開発上流から一貫して取り組み、この環境性能向上に挑戦しました。その結果、コニカミノルタのエミッション環境室及び分析技術室が、認証申請に用いる超微細粒子の評価を行える試験所として認定され、申請データの迅速な測定が可能になりました。
また、使用時の消費電力の徹底的な低減に取り組んだ結果、「bizhub C554e」シリーズではコントローラーのCPUを刷新するなど、新エネルギースター規格のTEC値^*2を大幅にクリアした省電力設計を実現し、従来機と比較してもTEC値を大きく低減できています。また、長年にわたり培ってきたコア技術から生み出された「デジタルトナーHD」は、製造時の環境負荷が少ないうえに、低温定着性能の向上で使用時の省エネにも貢献しています。
加えて、リサイクル設計推進の観点から、コニカミノルタは、独自のケミカルプロセッシング技術を用いた複合リサイクル素材（再生PC^*3 /PET^*4 ）の開発にも取り組み、業界で初めて複合機の外装材に採用しました。再生PC/PETは、ウォーターサーバー用のガロンボトルを回収した再生PCと、ペットボトルを回収してリサイクルした再生PETを利用したもので、日常生活で使われる資源の有効利用の促進にも役立っています。
コニカミノルタでは、主力製品である複合機の分野で今後導入する機種についても、順次、この新しいブルーエンジェルマーク認定基準での認証を取得していく予定です。

各国の環境ラベル取得に関して、コニカミノルタはグローバルな取り組みを展開しています。米国では、「bizhub C554e」シリーズを含めたコニカミノルタの複合機14機種が、環境アセスメント評価システムEPEAT^*5 において、最高クラスのゴールド製品として登録されています（2013年8月9日現在）。また、国内では、「エコマーク」の取得に加えて、カラー複合機「bizhub Cシリーズ（bizhub C754/C654/C554など）」のライフサイクル全体での環境負荷低減活動が、「消費者の環境を意識した商品選択、企業の環境改善努力による、持続可能な社会の形成」に大きく寄与する取り組みとして、「エコマークアワード2012」（主催：財団法人日本環境協会）の銅賞を受賞しています。

コニカミノルタは、コミュニケーションメッセージ「Giving Shape to Ideas：革新はあなたのために。」を掲げ、お客さまが直面する課題を共有し、イノベーティブな提案力で課題解決に取り組んでいます。グローバルな課題である地球環境保全に関しても、環境技術の革新を推進し、コニカミノルタならではの製品やサービスを通じて、お客さまの環境負荷低減へのさらなる貢献をめざしています。

*1

UFP (Ultrafine Particles)：直径0.1マイクロメートル（0.1mmの千分の一）以下の粒子のこと。製品からのUFP放散量基準が、ブルーエンジェルマーク認定基準に新規採用された

*2

国際エネルギースタープログラムで定められた測定法による数値

*3

PC (Polycarbonate)：熱可塑性プラスチックの一種

*4

PET (Polyethylene terephthalate)：ポリエステル素材の一種

*5

EPEAT (Electronic Product Environment Assessment Tool)：米国では政府機関を中心に調達要件として認定されている

※bizhubはコニカミノルタ㈱の登録商標です。

関連リンク

• コニカミノルタの環境への取り組み