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「知的財産報告書2013」をWEBサイトで公開
2013年7月16日
コニカミノルタ株式会社(本社:東京都千代田区 社長:松﨑正年、以下 コニカミノルタ)では、2012年度の知的財産活動への取り組みについてまとめた「知的財産報告書2013」(2012年4月~2013年3月)を、本日よりWEBサイト上で公開いたします。
コニカミノルタでは、透明性の高い企業経営をめざし、業績報告に加えて、経営戦略およびCSR(企業の社会的責任)の取り組みなどの企業情報の開示を推進しています。知的財産情報についても、ステークホルダーの皆さまのご理解を一層深めていただくために、「知的財産報告書」を2004年以降10年間継続して毎年公開しております。
「知的財産報告書2013」は、経済産業省の指針に沿った知的財産報告書の開示10項目をふまえつつ、個人投資家の方にもわかりやすいことを重視して作成しました。主なポイントとしては、社会の質を高める「新しい価値の創造」に向けたグローバルな知的財産活動の展開を開示しています。
世界中で展開する事業を知的財産面からも支え、グローバルな特許群の形成に注力してきた結果、日本、米国、中国におけるコニカミノルタの特許登録件数は着実に増加しています。2012年度に日本で登録された件数は2,144件で、特許庁発行の「特許庁行政年次報告書」の情報に基づく推定順位は第16位相当※1と、前年度第21位から順位を上げました。また、2012年度に米国における特許登録件数は708件で、日本企業の中では第17位※2となりました。さらに、中国での権利化活動を強化した結果、2012年度に中国で登録された件数は179件で、2008年度に登録された件数の約2.7倍と大きな伸びを示しています。
情報機器事業では、独自のコア技術から展開した乳化重合法トナー分野の特許出願を強化した結果、2013年3月末時点での日本特許出願公開件数の累積は約1,000件、日本特許登録件数の累積は約350件と、乳化重合法トナー分野において業界トップレベルの件数に達しています。高画質および高速印刷を実現するとともに、稼働時の消費電力を低減して環境にも配慮した乳化重合法トナーに加え、長年にわたって培ってきた画像処理技術や用紙搬送技術等の搭載により、A3カラー複合機bizhubシリーズは海外でトップレベルのシェア※3を確保しています。成長領域であるプロダクションプリント分野でも、カラー機の販売台数は世界シェアで1位※3を獲得しています。また、モバイル端末やクラウドなどを活用したオフィスのビジネスソリューションの成長に対応したソリューション技術の開発を推進し、制御・ソリューション関連の技術分野における日本特許登録件数の累積は約2,000件にのぼり、情報機器分野全体の件数のほぼ半分を占めています。
産業用材料・機器事業では、有機EL照明について、材料技術や層設計技術をはじめとするコア技術を活用して技術開発を推進し、特許出願および権利化に注力し、有機EL照明関連では、現在450件以上もの特許をワールドワイドで取得しています。有機EL照明のリン光材料および発光補助材料についての日本特許出願公開件数の累積および日本特許登録件数の累積はともにコニカミノルタが国内第1位※4となっています。
ヘルスケア事業では、ワイヤレスタイプのカセッテ型DR(Digital Radiography)※5で世界最軽量を実現したデジタルX線撮影装置「AeroDR(エアロディーアール)」が、患者さんへの負担を軽減するとともに、医療従事者の作業効率を大幅に改善しています。DRに関する特許出願は、ワールドワイドで既に300件を超えています。
さらに、「知的財産報告書2013」では、工業所有権に対する補償・褒賞制度についても記載しています。コニカミノルタでは、幅広い観点から従業員の創意を引きだし、知的財産活動の活性化を促進する制度を整備しています。
コニカミノルタは、コミュニケーションメッセージ「Giving Shape to Ideas:革新はあなたのために。」のもと、変化し続ける社会が直面する様々な課題を解決する「新しい価値の創造」に向けて、コニカミノルタならではの製品・サービスを創出してまいります。革新的な発想とコア技術の融合が生む競争優位性を確保するために、これからも知的財産活動を一層強化してまいります。
- ※1
- コニカミノルタグループ各社の合算値(コニカミノルタ集計)。
- ※2
- コニカミノルタグループ各社の合算値(コニカミノルタ集計)に基づき、Intellectual Property Owners Association (Top 300 Patent Owners)のデータから順位を推定。
- ※3
- コニカミノルタ推定。
- ※4
- コニカミノルタ集計。
- ※5
- 照射されたX線をセンサーパネルで受光し、ダイレクトにデジタル画像を得るため、一般的にCR(Computed Radiography)よりも画質が良く、また即時性に優れる。