ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日現在の情報です。お客様がご覧いただいた時点で、情報が変更(生産・販売が終了している場合や、価格、仕様など)されている可能性がありますのであらかじめご了承下さい。電話でのお問い合わせはこちらをご覧下さい。
大型液晶テレビの需要増に対応し、
超広幅の「TACフィルム」「VA-TACフィルム」を増産
神戸市の第7工場が本格稼働
2010年7月2日
コニカミノルタオプト株式会社(本社:東京都八王子市、社長:松丸 隆、以下、コニカミノルタ)では、需要拡大が見込まれる大型液晶テレビ市場向け液晶偏光板用保護フィルム「TACフィルム」*および視野角拡大フィルム「VA-TACフィルム」の生産能力を増強するため建設を進めてまいりました第7工場(L7)が、このたび竣工いたしましたので、お知らせいたします。
* TACフィルム:トリアセチルセルロースフィルム
コニカミノルタでは、神戸市西神工業団地内の神戸サイトと西神サイトに合計6ラインのTAC工場があります。L7建設にあたり、同工場団地内に3つ目の用地(神戸第2サイト)を取得し、2008年7月に着工しましたが、リーマン・ショック後、市場の急減速により同年11月から一時工事を中断しておりました。その後、市況回復の兆しが見えてきたことから、昨年7月に工事を再開したものの、需要が非常に高まっているため、今秋までに稼働の予定を前倒し、本日、竣工式を執り行いました。
L7の投資規模は総額約180億円、生産能力は約5,000万m2です。現在稼働中の6ラインの生産能力は約2億2千万m2あり、L7の稼動により2億7千万m2となります。新ラインには、大型液晶テレビの更なる効率生産に向けた、2m超の広幅フィルムの生産が可能な設備を導入しました。
現在、液晶ディスプレイは、液晶テレビをはじめとし、ノートパソコンや携帯電話、携帯情報端末などを中心に幅広く利用されており、用途は今後も増大し続けると予測されます。中でも、大型液晶テレビ市場の急拡大により、通常のTACフィルムに加え、大型テレビ向けにニーズの高い視野角拡大機能を有するコニカミノルタ独自の「VA-TACフィルム」の需要もさらに増大するものと推定されます。
TACフィルムは、優れた光学特性、表面平滑性および加工適性を有することから、液晶偏光板用保護フィルムとして使用されております。当社は長年培ってきたフィルムの開発・生産技術をTACフィルムへ応用し、さらに高度な技術を駆使することにより、VA-TACフィルムを開発することにも成功いたしております。当社は、2000年3月から本事業に本格参入して以来、供給先となる液晶偏光板メーカー各社から品質の安定性をご評価いただき、供給量ならびに生産量とも拡大してまいりました。今後も需要の伸びに応じて生産を増強してまいります。
神戸第2サイトL7工場の概要
1. 建 設 地 | 兵庫県神戸市西区高塚台 7-3-1 |
---|---|
2. 投資規模 | 約180億円 |
3. 生産品目 | 液晶偏光板用保護フィルム「TACフィルム」 視野角拡大フィルム「VA-TACフィルム」 |
4. 生産能力 | 約5,000万m2/年 |
5. 建築面積 | 約5,000m2 |
6. 着 工 | 2008年7月 |
7. 竣 工 | 2010年7月 |