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2010年 年頭ご挨拶
「スピード感ある行動力で、経営方針<09-10>を推進」
2010年1月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長 松﨑 正年
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
2008年下期に米国より始まった金融不安や信用収縮は、世界経済に波及し、未曾有の金融環境の混乱を引き起こしました。この影響は、2009年の実体経済にも大きな影響を及ぼし、景気対策が功を奏した中国を始め、アジア地域では経済成長を維持した国もありましたが、日米欧の先進諸国では依然として長引く景気後退からの脱出に苦慮しています。2010年も、日本や欧州地域の景気の急激な回復等の楽観的な予測は出来ないものと考えます。また人民元切り上げや円高・ドル安、二番底への懸念等もあり、本年も予断を許さない経営環境にあるとの認識を持っています。
コニカミノルタグループの09年度業績は主力事業である情報機器事業が4-6月期に大きく出遅れ、これをオプト事業や他の事業で補いきれず、昨年10月に通期業績の下方修正を行いました。情報機器事業の売上の約半分を占める欧州地域の景気回復の遅れや為替変動などマイナスの要因はありますが、7-9月期以降、販売状況は上向き、コスト削減効果も相俟って、業績は回復基調にあります。
このような状況下、私たちは世界経済のパラダイムシフトを冷静に受け止め、その環境下にあっても利益を生み出せる強い企業体質の構築を図るべく、抜本的な企業革新を行う良い機会、そしてビジネス拡大のチャンスと捉え、経営方針<09-10>を掲げ推進しています。
経営方針<09-10>を構成する3つの基本方針とは、
- 企業体質改革の実行:売上が伸びなくても利益を出せる収益体質へと改革を進め、世の中の変化を捉えた新しい価値を生み出す力、個々の業務の質を高めます。
- 強い成長の実現:先ず、既存事業を伸ばすこと。加えて将来の成長の為、プロダクションプリント分野、オプトデバイス事業における情報家電以外の分野、「新しい灯り」とも言える有機EL照明や太陽光発電のような省エネ・創エネ関係分野など、実現に向けて確実に行動を起こします。
- 風土改革:社員一人ひとりの“大胆な発想と勇気あるチャレンジ精神”、弊社グループでは、この思いを「simply BOLD」と言う合言葉に凝縮し、一昨年春よりグループ全社員を対象とした企業風土の改革を進めております。
本年は、これら3つの基本方針に沿った施策を更に推し進め2008年下期から2009年に掛けて、足踏み状態となった成長軌道を2010年以降は“あるべき姿”に戻したいと考えています。
さて、今年の干支は「寅」ですが、陰陽道では今回の「寅」は庚寅(かのえとら)にあたり、この年に生まれた人は「騎虎」と言い“一日に千里を走る”優れた行動力やスピード感をもった方が多い、との事です。私たちもスピード感ある行動力を発揮して経営方針<09-10>を構成する3つの基本方針に取り組んでまいりたいと思います。
コニカミノルタグループは、今後も経営理念“新しい価値の創造”の下、コンプライアンスを遵守し、私達自身の行動や提供する製品・サービスを通じてより良い社会の実現に貢献し、社会から支持され必要とされる企業を目指します。
本年もなお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますよう何卒、宜しくお願い申し上げます。