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コニカミノルタホールディングス株式会社 2009年入社式 社長訓辞

2009年4月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長 松﨑 正年

皆さん、入社おめでとうございます。コニカミノルタグループを代表し、皆さんの入社を心より歓迎致します。

今日こうして皆さんとお会いできるのは、皆さんが数ある企業の中から当社を選び、当社が数ある応募者の中から皆さんを採用した結果なのですが、私は、自分の経験からも、学校を出てどの企業に入るかは一つの縁だと思っています。

何故かというと、企業の採用試験は、学校の入学試験と違い、筆記試験の点数や優の数で採用が決まるわけではなく、その年の企業の採用基準(どんな人を何人欲しいか)にフィットするかどうかで決まるからです。

採用活動で、どの会社を選ぶか、どの会社から選ばれるかは一つの縁だと思います。是非、この縁を大切にして、自分が選んだ企業が良い企業になるように活躍し、成長してもらいたいと思います。

さて、本日皆さんに訓示、即ちアドバイスをするにあたり、皆さんにお伝えしたいのは、私たちは今、50年から60年サイクルの時代の変革期にいるということです。一つのサイクルが終わりつつあり、景気変動、牽引する産業、技術革新、パワーバランスという点で新しいサイクルがまもなく始まろうとしています。即ち、新しい経済の枠組みが形成されつつ、新しい技術による新しい産業が勃興し、成長していく時期に、皆さんは企業人として重要な時期を過ごすという恵まれた存在なのです。そうした皆さんにエールを送る意味で三つアドバイスをさせて頂きます。

アドバイスの一つ目は、「志を高く持て」です。給料をもらうために仕事をするに留まってはいけません。是非、社会のため、当社のため、そしてご自分のために、志高く画を描いて実現に邁進して頂きたいと思います。それが企業人として皆さんがどこまで成長するか決めますし、皆さんの充実感を決めます。プロゴルファー石川遼選手の高校生とは思えぬ言動・実績の原動力になっているのは、彼が抱いている「マスターズで優勝する」という高い志なのです。

アドバイスする二つ目は、「強みを作れ、強みを活かせ」です。「満遍なく、そこそこ出来る」は学生時代に優の数を増やすには良いのでしょうが、プロの世界では通用しません。企業に入り生きていく世界はプロの世界です。「・・ごっこ」の世界ではありません。そこで存在感を発揮し成果を上げるコツは、他の人に負けない強みを作ること、そしてその強みを磨いてそれを活かすことです。そうすれば自信を持って仕事ができます。

足りないことを補うことだけでは良くて人並みで、存在感を発揮できるには至りません。強みを持った上で、一方で、成果を上げるために足りないところは周囲の人の協力を仰げば良いのです。但し、協力してもらうには、人との付き合い方を学ばなければなりません。これも大切なことですから覚えておいて下さい。

アドバイスすることの三つ目は、「世界で戦える・通用する人材になれ」です。当社は売り上げの70%以上を海外が占める、グローバルに事業活動をする企業です。インターネットが世界との距離の制約を取り除いたこともあって、今後、私たちが企業活動を続ける上で、世界中の顧客や、パートナーとの関わりは増えることはあっても減ることはありません。特に今後は、私たちの世代が関わってきた欧米のみならず、中国・インドに代表される新しい成長国の、向上心の高い若い世代の人達と皆さんの世代が、関わりを深めていくことになります。是非、日本に目を向けるだけでなく、世界を意識して、世界で通用する人材を目指して、専門能力、語学力、人間としての魅力を磨いて頂きたいと思います。

話が前後しますが、私は、本日4月1日付で太田前社長を引き継ぎ、ホールディングス新社長として就任致しました。ホールディングス新社長として私は、「力強く進化・成長を続ける会社。新しい価値を創造し、世の中に支持され、必要とされる会社」を目指して参ります。

皆さんもご承知の通り、昨年後半からの経済環境は極めて厳しいものがあります。この状況が今年も続く覚悟が必要です。私たち経営陣は、状況の厳しさはしっかりと認識した上で、このような時期は当社の反省点を振り返り、当社の体質を強くする良い機会である、と同時に新しいものを創り出す良い機会であると捉えて、経営を進めて参ります。

目指す企業像に向かって経営を進める上で、私たち経営陣が模範を示して推進したいことが三つあります。

一つ目は「企業体質の改革」です。

二つ目は「強い成長の実現」です。例えば、次の新しい時代、新しいサイクルを見据え、環境・クリーンエネルギーの分野で成長して参ります。

これら二つは、いずれ、新中期経営計画として、その要点を社内に発信して参ります。

三つ目は、「風土改革の推進」です。

昨年来、当社内で推進している「simply BOLD」という風土改革活動を、一層推進していこうというもので、何事を行なうにも、「勇気を持って挑戦する」、「前例に捉われずに大胆に行動する」というマインドを持って取り組もうという活動です。是非、皆さんもこういったマインドを持って、皆さんの強みである若いエネルギー、自由な発想、新鮮な感覚を発揮して、失敗を恐れずに仕事に取り組んで頂ければ、と思います。

最後になりますが、皆さんが当社にとって「かけがえのない存在」に成長していくことをお祈りして、私の挨拶を終わります。一緒に新しいコニカミノルタを創って参りましょう。有難うございました。

以上

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