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コニカミノルタ三河サイトの土壌・地下水の自主調査について
2008年8月20日
コニカミノルタビジネスエキスパート株式会社(本社:東京都八王子市、社長:堀 利文)は、コニカミノルタ三河サイト(愛知県豊川市)西地区の敷地の一部が豊川市の区画整理事業の対象となったため、敷地内の土壌および地下水を自主的に調査したところ、基準を上回る特定有害物質を検出いたしました。調査結果を踏まえ、地下水および土壌について、拡散防止のための応急措置を直ちに開始し、「県民の生活環境の保全等に関する条例第40条」に基づき、8月19日付で愛知県および豊川市に報告するとともに、近隣にお住まいの皆様に説明いたしましたので、その概要についてお知らせいたします。今後とも行政のご指導を仰ぎつつ、確実に浄化対策を進めてまいります。
なお、敷地境界の地下水はいずれも環境基準値以下でしたので、敷地外への影響はないと判断しております。
近隣の皆様には、ご迷惑、ご心配をおかけし、深くお詫び申し上げます。
コニカミノルタグループでは、化学物質管理など環境リスクの低減を環境経営の重点施策の一つと捉え、グループ全体で一層の自主管理の徹底を図ってまいります。
記
1.調査地 : コニカミノルタ三河サイト 西地区
2.調査実施日 : 2008年1月9日~2008年8月11日
3.調査結果 :
(1)土壌
特定有害 物質 |
測定結果(最大値) | 最大値検出 深さ |
超過地点数/ 調査地点数 |
土壌汚染等 対策基準 |
|
---|---|---|---|---|---|
土壌溶出量 | トリクロロエチレン | 0.095mg/L(3.1倍) | 3m | 1/16 | 0.03mg/L以下 |
鉛 | 0.17mg/L(17倍) | 0~0.05m | 22/107 | 0.01mg/L以下 | |
砒素 | 0.019mg/L(1.9倍) | 0~0.05m | 1/61 | 0.01mg/L以下 | |
ふっ素 | 1.60mg/L(2.0倍) | 0~0.05m | 4/82 | 0.80mg/L以下 | |
土壌含有量 | 鉛 | 520mg/kg (3.4倍) | 0.05~0.5m | 2/79 | 150mg/kg以下 |
(2)地下水
特定有害物質 | 測定結果 (最大値) |
超過地点数/ 調査地点数 |
地下水基準 |
---|---|---|---|
トリクロロエチレン | 0.24mg/L(8.0倍) | 5/22 | 0.03mg/L以下 |
ふっ素 | 0.85mg/L(1.0倍) | 1/23 | 0.80mg/L以下 |
4.特定有害物質の使用状況 :
- トリクロロエチレンは1969年から1982年にかけて、複写機用金属部品の洗浄に使用しておりました。1982年以降は全廃し、使用しておりません。
- 鉛、砒素、ふっ素化合物は、汚染が検出された区域での使用履歴はありませんので、汚染の原因は不明です。
5.応急措置および今後の対策 :
- トリクロロエチレンについては、汚染源と考えられる排水処理施設跡およびその下流域に設置した2ヶ所の揚水井戸により既に揚水浄化を進めております。モニタリングの結果、既に汚染範囲は縮小しております。
- ふっ素については、現在は基準値以下であることから、当面、検出地点およびその下流域のモニタリングを継続いたします。
- 鉛、砒素ともに地下水汚染はありませんので、敷地外に流出することはないと判断しております。土壌汚染につきましては、飛散や雨水などによる汚染拡散防止措置として、舗装などの措置を実施し、樹木があるため舗装などの措置が困難な場所については、立ち入り禁止の措置を行い汚染土壌の掘削除去工事に着手いたしました。今後、樹木伐採後、掘削により完全除去いたしますが、直ちに掘削できない箇所はシートで覆い、雨水の浸透を防止いたします。
<参考>
三河サイト西地区の概要
所在地 | 愛知県豊川市八幡町東赤土2 西地区 |
---|---|
敷地面積 | 約36,600m2 |
設立 | 1965年 |
従業員数 | 西地区は0名 (東地区は複写機の開発者等:約500名) |
業務内容 | 1982年までは複写機の製造・開発、82年から2006年までは複写機の開発。以降は倉庫として使用中 |