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位相コントラスト技術を用いた「X線画像撮影装置」
「平成19年度関東地方発明表彰 発明奨励賞」を受賞
2007年10月26日
コニカミノルタエムジー株式会社(本社:東京都日野市、社長:谷田清文、以下、コニカミノルタ)は、このたび位相コントラスト技術を用いた「X線画像撮影装置」の発明に対して、社団法人発明協会から「平成19年度関東地方発明表彰 発明奨励賞」を受賞しました。表彰式は11月9日に千葉市の京成ホテルミラマーレにて行われます。
今回受賞の対象となった発明は、医療用X線画像撮影装置に関するものです。通常の医療施設で使用されるX線管を用いて、X線が被写体を通過するときに位相のずれによる回折や屈折を検出することで、被写体の境界部分の鮮鋭性が高められたX線診断画像を供給するための装置です。
地方発明表彰は、地方における発明の奨励・育成を図り、科学技術の向上と地域産業の振興に寄与することを目的として、大正10年に創設されたものです。全国を北海道、東北、関東、中部、近畿、中国、四国及び九州の8地方に分け、各地方において優秀な発明・考案・意匠を完成された方々、発明等の実施化に尽力された方々、発明等の指導・奨励・育成に貢献された方々の功績を称え表彰するものです。
今回受賞した発明は、2005年に発売した世界初の位相コントラスト技術を用いたコニカミノルタの乳房X線撮影システム「PCMシステム」に適用されています。この技術により、乳がんの兆候である微小石灰化や腫瘍を明瞭に観察できるようになり、乳がんの診断性能を大幅に向上させ、早期発見・診断に大きく貢献しています。この有用性と市場展開実績が認められ、今回の発明奨励賞の受賞となりました。
本発明に関する技術は、通常の医療施設で使用されるX線管を用いて位相コントラストX線画像が得られる技術として、学術的にも注目されるべきものであり、独創的な発想と研究が評価され、日本写真学会2003年度技術賞を受賞しています。
コニカミノルタでは、今後この位相コントラストX線画像技術を従来のX線装置では撮影が困難であった初期の関節リウマチの診断などにも応用し、早期発見・診断のお役に立てるよう努めてまいります。