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小型ドーム対応、3Dプラネタリウム・ドーム映像投映機能一体型システム
コニカミノルタ 「MEDIAGLOBE-II(メディアグローブ ツー)」を開発

2007年6月4日

  コニカミノルタプラネタリウム株式会社(本社:大阪市西区、社長:今井 裕司、以下コニカミノルタ)は、小型ドーム対応、3D天文シミュレーションが可能なデジタルプラネタリウムと、臨場感あふれるドーム映像投映機能の一体型システム、「メディアグローブII」を開発しました。

  当社は2001年、世界で初めて、ドームスクリーン全天に広がるフルカラーCG映像の投映を、単レンズ式で可能にした、小型デジタルプラネタリウム「メディアグローブ」の発売を開始しました。同機は、デジタルプラネタリウム機能とドーム全体に迫力ある映像を映し出すマルチメディア投映機能を一体化したコンパクトなシステムとして、プラネタリウム施設だけでなく、アミューズメント施設や飲食店、さらにイベントのアトラクション用など、幅広い分野でご活用いただいております。

  今回開発した「メディアグローブII」は、「メディアグローブ」でご好評いただいているコンセプトを受け継ぎ、さらなる高機能化・コンパクト化を実現したシステムです。
  銀河や天体を3次元モデルで構成することにより、地上から見た星空だけでなく、太陽系の惑星や衛星への宇宙旅行や、太陽系を飛び出しての星間飛行を再現することが可能になりました。また、手動操作を記憶して簡単に再現できる“ショー・ディレクター機能”を搭載、ユーザ自身による番組制作をサポートします。
  また、投映機本体から操作部を分離することによりさらなるコンパクト化を実現し、よりフレキシブルなレイアウトを可能にしています。投映部ヘッドを傾けられるため、水平ドームだけでなく傾斜型のドームにも対応できます。

  当社では、小規模スペースでも本格的なデジタルドームシアターを実現できる「メディアグローブII」を、天文学習・アミューズメントから、プレゼンテーションや情報発信など、多様に活用できるツールとして、コンテンツも含めてご提案して参ります。さらに、小型ドーム対応の同機から中・大型ドーム用の統合型プラネタリウム「ジェミニスターIII」まで、さまざまなニーズに対応して、ラインナップを充実させて参ります。

メディアグローブ II の主な特長

1.空間と時間を超える「3Dデジタルプラネタリウム機能」

銀河や天体を3次元モデルで構成、再現する「3Dデジタルプラネタリウム機能」を搭載しています。
最大12.4等星までの約118,000個の恒星について、奥行き情報を含む3次元位置データを持っているため、太陽系を飛び出しての星間飛行シミュレーションが可能です。また、太陽系の惑星や衛星などの天体もリアルな質感で再現することで、各天体へ飛行し着陸するといった宇宙旅行を擬似体験することができます。さらにオプションのジョイスティックを使えば、より直感的な操作も可能になります。
また、個々の恒星については、空間的な位置データだけでなく固有運動データも持っているため、紀元前50万年の過去から紀元後50万年の未来までの星空をリアルに再現することも可能です。

2.手動操作を記憶し再現できる「ショー・ディレクター機能」

オペレーターの操作を記憶してマクロボタンに登録、自動再生できる「ショー・ディレクター機能」を備えています。複数の内容をそれぞれ登録しておくことで、投映のタイミングに合わせてボタンを押すだけで、適切なシーンを再現することができます。また、記憶させた操作については、演出のタイミングや映像の投映位置などを後から自由に修正できるため、完成度の高い番組を簡単に作成することも可能です。
さらに、本機のコンソールを使用せず離れた場所で番組プログラムを作成できる「オフライン番組作成システム」も、オプションでご用意しています。

3.コンパクトで、自由なレイアウトが可能なセパレート型

投映機本体から操作部を分離したセパレート型の構造です。ドーム中央に設置する投映部が従来機種に比べてよりコンパクトになったことで、座席レイアウトの自由度が高まりました。さらに投映部は上下に分割できるため、設置場所の移動もより簡単になりました。エアー式ドームスクリーンと組み合せて、さまざまな場所に簡単に設置することも可能です。また、投映部は水平から30度まで傾けられるので、水平ドームだけでなく、傾斜型のドームにも対応します。
操作部は、キーボードとマウスによって簡単に操作できるデスク型コンソールですので、オペレーターは資料等を見ながら余裕をもって番組を演出することができます。また、ドーム中央で観客と対話しながらインタラクティブに演出したい場合には、投映部にオプションのタッチ式操作パネルを取り付けることも可能です。

4.指定した日付・場所の星空を自動的に紹介する「星空自動解説機能」

場所と日付を選ぶだけで、指定された日の日没から翌日の夜明けまでに見られる星座や主な惑星を投映し、音楽に乗せて自動的に解説する「星空自動解説機能」を搭載しています。天文知識を持った専門家がいなくても本格的なプラネタリウムとして活用できるほか、観客の誕生日や記念日の星空を再現するといったイベントにも利用できます。
また、日付は紀元前10万年から紀元後10万年の間で選択できるため、歴史上のある出来事が起こった日の星空を再現するといった演出も可能です。

5.高性能フィッシュアイレンズによるシャープな星空と全天周映像

  コニカミノルタの光学技術を駆使してドーム投映用に専用設計された、新開発のフィッシュアイレンズを搭載。プロジェクターの性能を最大限に引き出し、シャープな星空と高品位なドーム映像を投映します。

メディアグローブ II の主な仕様

推奨ドームサイズ 3~8m(水平/傾斜)
投映部 投映方式 リアルSXGAビデオプロジェクター投映
表示色数 1677万色
光源仕様 250W超高圧水銀系ランプ
投映レンズ フィッシュアイレンズ(ドーム投映仕様、投映画角160度)
投映範囲 180度(半球型ドームスクリーン全体)
傾斜ドーム対応 水平から30度まで対応(5度刻み)
3次元デジタルプラネタリウム機能 恒星数 最大118,000個(最大12.4等星)
太陽系内天体位置推算 ±10万年以上
恒星間飛行 半径2万光年以上
恒星固有運動 BC50万年~AD50万年までシミュレート可能
フライスルー 主な恒星や銀河(各惑星、月、彗星、小惑星、衛星での視点移動)が可能
その他 プラネタリウムをバックにした部分的な動画/静止画の複数ウインドウ投映、太陽、月、惑星、星雲・星団などのクロ-ズアップ など
操作部 標準 専用操作卓(分離タイプ)
オプション ジョイスティック、タッチ式操作パネル
電源 AC100-120V 50/60Hz
投映部 外形寸法(mm) 床面積W約500×D約450 ×H約1180
投映部 質量(重さ) 約55kg
アンプ、スピーカー等の音響装置は内蔵していません。設置する環境に合わせたシステムを別途ご提案します。
MEDIAGLOBE、GEMINISTER/ジェミニスターは、コニカミノルタプラネタリウム株式会社の登録商標です。
仕様につきましては予告無く変更する場合があります。

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