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コニカミノルタの重合法トナー生産増強のための「第3工場設立」
新たな投資について
2005年5月24日
コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社(社長:太田義勝)は、このたび重合法トナーの需要増に対応するため、その生産子会社である株式会社コニカミノルタサプライズ(社長:原田 義明)に新たな投資を行い、増産体制の整備拡充と次世代重合トナー生産体制整備を目的とした第3工場を設立することを決定致しました。
今回建設予定の第3工場は、2005年9月に着工し、2006年9月の竣工を目指しており、2006年12月の量産開始を予定しています。
第3工場は、約7,000t/年の生産能力を有する予定であり、これによりコニカミノルタの重合法トナー生産能力は、2005年11月に予定する約8,000t/年(第1・第2工場合算)から約15,000t/年に増加し、業界トップの生産能力は飛躍的に向上いたします。
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- 重合法トナーは、従来型の粉砕法トナーとは異なる製法により粒の形状を精緻で均一にできることを特長とする次世代のトナーであります。モノクロデジタル機器はもとより、特にカラーのデジタル機器に適し、画質の飛躍的向上と生産段階でのコストダウンが可能となります。また、省エネルギーや排ガス低減等環境対応にも非常に優れているトナーであります。
背景と経緯
コニカミノルタは、永年に亘って培われた光学技術や化学合成技術を基盤とした材料分野、画像処理技術に強みを持ち、高速/カラーMFP(複合機)やレーザプリンタにおける競争力のある製品及び技術を有しています。
2000年12月に竣工した第1工場(甲府市)において、コニカミノルタの持つ技術を結集した新開発の「重合法トナー」の生産を開始しました。
増加する需要に対応するため、2002年4月に、第2工場(甲府市)の建設に着手し、2003年5月に竣工いたしました。その後、さらに第2工場の増設のための投資を行い、2005年11月には新たな増産体制が整う予定です。
コニカミノルタのMFP(複合機)やレーザプリンタは、すでにほとんどの新機種が重合法トナーを搭載しておりますが、カラー化を一層加速する上では、予測される需要増に対応するための生産設備増強が急務であり、今回の第3生産工場の新規投資決定に至りました。
コニカミノルタの重合法トナーは当グループを支える4つのコア技術(画像・光学・ナノ加工・材料)を背景とした独自製法によるハイスペックなトナーであり、今後も国内開発と国内生産を基本に国内における"ものづくり"の強化も図っていく方針です。
今回の化成品事業の整備拡充と合わせて、ハード面では、新統合ファームウェア搭載のカラーMFP「bizhub C450」を2月より市場導入しました。重合法トナーとそれに最適な画像処理技術が可能にした高精彩・高画質を始めとするお客様志向の様々な機能により御好評を頂いております。
コニカミノルタは、グループの最大事業である情報機器事業が注力分野と位置付けるカラーMFP分野、高速MFP(POD)分野、カラーLBP分野において独創的な機器開発を行うと共に、化成品事業の中核を担う重合法トナーの開発・生産体制を更に強化し、同注力分野において業界トップのポジションを目指してまいります。
第3工場(仮称:辰野工場)新規投資計画について
投資規模 | 約75億円(土地、建物、設備等) |
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建設予定地 | 長野県上伊那郡辰野町(工場用地) |
土地面積 | 約45,500m2 |
生産能力 | 約7,000t/年 |
着工予定 | 2005年 9月 |
竣工予定 | 2006年 9月 |
量産開始 | 2006年12月 |
従業員数 | 約30名(操業開始時) |
候補地の選定に際して
取水、排水、法適合性、工期、リスク分散等多角的な視点から検討を重ねましたが、長野県上伊那郡辰野町の工場用地は豊かな水資源に恵まれ、工場用地として必要な要件を満たしているばかりでなく、第1・第2工場(甲府市)や、開発拠点の八王子市から近距離に在ることから、より高度な技術を要する"次世代重合法トナー"の立ち上げや生産活動に必要な人的・物的資源の共有化が可能であり、かつ地震に対するリスク分散を図れることが決定要素となりました。
今後の生産体制について
今回新たに投資する第3工場では、成長が見込まれるカラー機器に対応するカラー重合法トナー及びモノクロ重合法トナーを生産いたします。また(株)コニカミノルタサプライズの分工場として、技術、保全、生産管理の機能を最大限共通利用することで人員の効率化を図ります。
コニカミノルタの重合法トナーの特長
コニカミノルタの重合法トナーは、約百ナノメートル(1ミリメートルの1万分の1)の樹脂微粒子をあらかじめ乳化重合法で合成し、次いで着色剤等と化学的に精密に凝集・融着させる独自の製造方法です。
粒子の大きさ、形状が均一な小粒径トナーの製造が可能で、かつ色材・ワックスの分散性に優れることからオフセット印刷にも匹敵する高画質が実現できることが大きな特徴です。
また、従来の粉砕法と比較して製造時の炭酸ガス、窒素酸化物やイオウ酸化物などの発生量を約40%削減でき環境にも優しいトナーです。
株式会社コニカミノルタサプライズの概要
所在地 | 山梨県甲府市宮原町303番地(国母工業団地内) |
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資本金 | 15億円 |
代表者 | 代表取締役社長 原田 義明 |
従業員数 | 約230名 |
事業内容 | 電子複写機用資材およびレーザプリンタ用資材(感光体ドラム・現像剤)等の製造、販売 |