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2004年 年頭ご挨拶
更なる「スピード」と「変革」を目指して
2004年1月1日
コニカミノルタホールディングス株式会社
代表執行役社長 岩 居 文 雄
皆様、新年明けましておめでとうございます。
2004年、いよいよ幕が開きました。
昨年は、当社にとって歴史的にも大きな変革の年であり大変慌ただしく過ぎた1年でありました。年初早々、コニカとミノルタの経営統合の発表に始まり、8月の経営統合、10月の事業統合と順調に進み、「コニカミノルタ」グループが名実ともに誕生いたしました。
統合発表から極めて短期間の内に実現いたしましたことは、ひとえに多くの皆様によるご支援の賜と存じます。また、株主の皆様やお客様を最優先に考え、スピードを重視しながら社員が一丸となって取り組んだ成果でもあります。
さて当社の業績はと言えば、昨年11月に発表した中間決算は経営統合後最初の決算でありましたが、結果は、営業利益、経常利益、当期利益すべてにおいて過去最高の業績を残すことができました。統合の実務が集中する中で、通常業務に支障をきたすことなく目標に向けて邁進した結果でした。
しかし、当社を取り巻く市場環境は急速なスピードで変化し続けており、競合企業も生き残りをかけて積極的な攻勢に転じております。さらに景気の先行き不安などから市場の不透明感も拭えない状況にあります。
このような大変厳しい経営環境の中で、コニカミノルタグループは、統合効果を早く発揮し、強固な経営体質を構築していかねばなりません。株主の皆様をはじめとするステークホルダー皆々様方のご期待に背くわけにはいきません。
今は、統合作業が完了したばかりであり、統合効果が示されているものではありません。真の意味の統合効果については、当面の目標としている売上高1兆3千億円、営業利益1,500億円を達成して初めて言えることです。そのために私たちはグローバルな一流プレーヤーとなるべく自らを変革し、更なるスピード経営を実践することに強い信念を持って臨んでいかねばなりません。
目標を実現するための最大の要素は、私は「人」であると考えております。コニカミノルタグループの社員は、大きな財産であり強みであります。コニカミノルタグループでは、経営統合と同時に求める人材像を検討し、『イメージングの領域において市場をリードするグローバル企業を目指し過去の成功体験や慣習にとらわれずにお客様の視点に立ち、常に変革し続ける人を尊重する』という人事理念を制定いたしました。社員が日常的に意識し様々な課題に取り組む指針となります。
世の中が速いスピードで変化している中、過去の成功体験や慣習が足かせになる場合もあります。市場をリードするグローバル企業になるために「常に変化し続ける人」をコニカミノルタは尊重してまいります。
当社には、陸上競技部があります。チームおよび選手個人としても過去には素晴らしい成績を残してまいりましたが、経営統合と同時に新生コニカミノルタ陸上競技部として日々、高い目標に向かってチャレンジしています。評価がはっきりと表れるスポーツの厳しい世界にあって選手は、高い目標を掲げライバルとの厳しい競争の中、常に変化し続けています。個々に変化し続けることは、結果としてチーム内に刺激を与え、その上、一体感を生み駅伝のような団体競技においても見事なチームワークを醸し出すことに成功しています。この姿が、まさに監督やコーチの役目をする持株会社と個々の選手のように高い目標を掲げ事業を行うグループ会社との関係であり、コニカミノルタの企業グループとして映し出されています。
本年は、当社にとって大きな飛躍を果たすスタートの年でもあります。当社は、「イメージング」に関連した技術を特徴とした企業であります。デジタル化、ネットワーク化により大きく変化する21世紀の生活文化や生き方、行動の変化を、新しく設立した「イメージング文化研究所」にて調査研究を行うなど、イメージングを通じさらに感動を創造する年にしたいと考えております。
本年も皆様方のご健康とご多幸を心からお祈りいたしますとともに、コニカミノルタグループに対しましても何卒、なお一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。