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中型ドーム対応、3次元プラネタリウム・フルカラー全天周CG投映機能一体型システム
コニカミノルタ「Super-MEDIAGLOBE（スーパーメディアグローブ）」を開発

2003年10月15日
コニカミノルタホールディングス株式会社
コニカミノルタプラネタリウム株式会社

コニカミノルタグループのコニカミノルタプラネタリウム株式会社（社長：今井裕司）は、中型ドーム対応、3次元プラネタリウムシミュレーションが可能なデジタルプラネタリウムと、臨場感あふれるフルカラー全天周CG投映機能の一体型システム、「Super-MEDIAGLOBE」を開発しました。

現在、プラネタリウム市場においては、精密な星空の再現に加えて、3次元プラネタリウムやダイナミックな全天周CG映像など、体験型の映像システムのニーズが高まっています。
当社は2001年に、小規模ドーム対応、多機能なデジタルプラネタリウムとフルカラーCG投映機能を一体化した、移動可能なコンパクトボディのデジタルプラネタリウム「MEDIAGLOBE」の発売を開始しました。同機は、従来のプラネタリウム鑑賞用だけでなく、全天周映像を活用したアミューズメント施設でのエンターテインメント用、イベントのアトラクション用など、幅広い分野でご活用いただいております。

今回開発した「Super-MEDIAGLOBE」は、「MEDIAGLOBE」でご好評いただいているオールインワンタイプのコンセプトを受け継ぎ、さらに性能を向上させた、推奨ドームサイズ8-12mのデジタルプラネタリウム・全天周CG投映機能一体型システムです。
宇宙を3次元モデルで構成することにより、太陽系を飛び出して別の視点から見た星空を再現することが可能になりました。これらの処理はリアルタイムで実行されるため、宇宙旅行の疑似体験のような演出が可能です。また、BC50万年-AD50万年の星空をリアルに再現する機能も備えています。さらに、高解像度プロジェクタと新規開発の高性能魚眼レンズが実現する高画質のフルカラー全天周CG映像により、従来のプラネタリウムでは表現しきれなかった臨場感あふれるダイナミックな演出が可能です。

当社では、同機を最も需要の多い中規模プラネタリウム館に対して、また教育関連施設や公共施設などの新たな映像分野におけるツールとして、コンテンツも含めてご提供していく予定です。すでに発売している小型ドーム用「MEDIAGLOBE」、大型ドーム用「ジェミニスターII」等に加えてラインナップを充実させ、さまざまなニーズに対応していきます。

なお、同機の第一号機は、2005年3月に玉川学園様（東京都町田市）に納入することが決定しています。
玉川学園様では、来春竣工予定の科学・技術棟（サイエンス　テクノロジー　センター）にて、同機をご活用いただく予定です。この科学・技術棟は同学園の小・中・高の生徒たちに理科教育・科学教育・環境教育を行い、科学的考察力や想像力を育む場として建設されます。21世紀を担う子どもたちの創造・体験の空間に最新鋭のプラネタリウムはさらなる科学への興味を沸かせるものと期待しています。

※: 学校法人玉川学園
昭和4年（1929年）創立。開学以来「個性尊重」と「全人教育」の理念のもと、社会を担う人材の育成を進めてきた。2000年には環境マネジメントシステムISO14001の認証を取得、環境教育への取り組みを積極的に行っている。同学園は、幼稚部・小学部・中学部・高等部・大学・大学院が同じキャンパス内にあり、約12000人の生徒・学生が集う一大教育村ともなっている。
（http://www.tamagawa.ed.jp）

イメージ図

【Super-MEDIAGLOBEの主な特長】

1.中型ドーム対応、デジタルプラネタリウム・全天周CG投映機能一体型システム

最も需要の多い中型ドームに対応しています。精密かつ多機能なプラネタリウム機能・フルカラー全天周CG投映機能・効果投映機能等を一台に集約したオールインワンシステムです。コンパクトな外形で、観客の視界をほとんど遮ることがありません。

2.3次元プラネタリウムシミュレーション機能

宇宙や天体を、奥行き情報をもった3次元モデルで構成することにより、銀河や惑星、衛星などに自由に近づく・回り込む・着陸するといった表現が可能となりました。これらの処理は、当社独自のソフトウェアによりリアルタイムで実行されますので、思いのままに太陽系を飛び出しての宇宙旅行を擬似体験することができます。
また、投映可能な118,000個の恒星すべての固有運動情報を持っているため、BC50万年前の過去からAD50万年後の未来までの星空をリアルに再現することも可能です。

3.高画質のフルカラー全天周CG投映機能

QXGA（2048×1536ピクセル）の高解像度プロジェクタと新規開発の高性能魚眼レンズの組合せにより、高画質のフルカラー全天周CG静止画／動画を投映することができます。従来のプラネタリウムでは表現しきれなかった臨場感あふれるダイナミックな演出が可能です。

4.簡単に使える優れた操作性

グラフィカル・ユーザー・インターフェイスにより操作できるLCDモニタとジョイスティック等を備えた操作卓により、初めての方でもわかりやすい優れた操作性を実現しています。また、複数のボリュームスイッチ、メカスイッチも備えており、従来のプラネタリウムの操作に慣れた方にも違和感なくご使用いただけます。

【Super-MEDIAGLOBEの主な仕様】

推奨ドームサイズ	8-12m（水平／傾斜）
解像度	QXGA（2048×1536ピクセル）、フルカラー（1,677万色）
3次元デジタルプラネタリウム機能	恒星数：118,000個、最大等級9.5等級太陽系内天体位置推算：20万年以上恒星間飛行：半径2万光年以上恒星固有運動：BC50万年-AD50万年までシミュレート可能フライスルー：主な恒星や銀河（各惑星、月、彗星、小惑星、衛星での視点移動）が可能その他：プラネタリウムをバックにした部分的な動画／静止画の複数ウインドウ投映、太陽、月、惑星、星雲・星団などのクロズアップ、風景のカスタマイズなど
CG投映機能	ドーム全天に高画質なコンピュータグラフィックスを投映可能 QXGA全天周動画再生機能を搭載
操作部	専用操作卓（分離タイプ）：LCDモニタとジョイスティック、メカスイッチ等装備
電源／消費電力	プロジェクション部：AC200-240V 50/60Hz 2.8KVA以下操作卓部：AC100V 50/60Hz 1.0KVA以下
外形寸法（予定）	プロジェクション部：W 1,000× D 1,000×H 1,650mm 操作卓部：W 1,000× D 600×H 800mm
質量（予定）	プロジェクション部：200kg以下操作卓部：100kg以下

※: MEDIAGLOBEおよびジェミニスターは、コニカミノルタカメラ株式会社の登録商標または商標です。
※: 仕様につきましては予告無く変更する場合があります。