ユーザーやお客様との接点が私を成長させてくれる
2021.9.15
コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの”ヒト”」。今回は、第二新卒として2020年に入社されたNさんです。(インタビューは2021年7月の情報です)
・システム開発・サービス本部 エンハンスシステム部
・慶應義塾大学 文学部 出身
・2020年入社
上流側も様々なIT領域も、いろいろできるチャンスがある
– IT業界に目を向けたきっかけを教えてください。
大学時代は文学部出身ということもあり、当初は出版業界などの分野に興味を持って就職活動をしていました。そんな中で、出版業界でも紙媒体からデジタル媒体への移行といった、デジタル化の波が押し寄せていることを知りました。
そこから、このITの分野がこれから社会に求められ、可能性が拡げられる分野ではないかと興味を持ったのがきっかけです。その後、新卒で人事労務系のBPOの企業に入社。クライアントへのシステム導入が終わった後システムの運用・保守、ヘルプデスク担当として2年間勤務しました。
– 転職を考えることになった背景を教えてください。
IT業界にいる中で、新しい知識が身についていく面白さはありましたが、どうしても一つのサービスの運用・保守となると、毎日決められたルーティン業務が多く、頭で考える仕事よりも量をこなす仕事が多くなっていきました。また、顧客と直接やりとりをする機会もほとんど無かったため、「毎日の業務がクライアントの価値にどう繋がってがいるのか」を感じにくく、やりがいが少ない状態だった気がしますね。
私自身は、IT業界を選んだ時から、一人前のITエンジニアとして成長していきたいと思っていました。そんな中で湧いてきたのが、エンジニアとして成長し続けられるのかという不安。コロナ禍の真っ只中ではありましたが、「エンジニアとしてのスキルをもっと伸ばせる可能性がある会社はないか」と思い、転職活動を始めていきました。
– コニカミノルタ情報システムに入社することにした理由はどうしてですか?
前職では、あくまで開発の一つのフェーズである保守・運用しか経験していなかったため、自分自身のスキル不足は認識していました。開発も未経験ということで、ポテンシャルとしての自分を受け入れてくれる会社を探していました。そんな中で、コニカミノルタ情報システムの第二新卒採用の募集を見つけたんです。
開発だけをしている会社、保守だけをしている会社など、関わるフェーズが限定的な会社ではなくて、課題分析や要件定義などの上流工程も一貫して行っている会社。また、一つのサービスに限定されるのではなく、ハードウェアやソフトウェア、ネットワーク・インフラなども含めて、様々な領域をカバーしている会社の方が、まだ自身の強みが見えていない私にとっては、様々なキャリアの選択肢を拡げられる可能性があると感じられました。そんな私にとって、ドンピシャだったのがコニカミノルタ情報システムでした。
第二新卒採用であっても、先輩社員がマンツーマンで付いてくれる「メンター制度」もあり、体系立った入社受け入れ体制があったので安心できました。入社してから○年までにこの教育を受けましょう、といったアドバイスもいただき、個人の育成についても目を向けてくれる会社だと感じています。現在は、コロナ禍なのでE-learningが中心になっていますが、業務に役立つスキルや関心の高いものをカフェテリア式で選択し、業務の時間の中で調整しながらスキル向上に努めています。
答えはお客様の中にある。だからこそ、向き合うことが大切
– コニカミノルタ情報システムに入社してからの印象はいかがですか?
コニカミノルタという大手企業のグループ企業なので、最初は「保守的なのかな」というイメージがあり、柔軟性があまり無いのかなと思っていましたが、業務面やプロセス改善については、柔軟に対応していると思いますね。実際、入社年数やこれまでの経験にとらわれずに、「どんどん改善活動をしていってね!」と未経験の私にもバシバシ言われます(笑)。年齢・役職のある方でもフランクな雰囲気で、意見を聞いてもらえるので、風通しの良さは感じますね。
いま、独身寮制度(自身で選んだ住居に対して家賃を補助する制度)を活用させてもらっていますが、生活の安定という面でも余裕ができるので、家賃補助はすごくありがたいです。また、お子さんがいる方、育児休業を取得されている方も多く、子育てにも許容のある会社だという安心感はあります。女性のライフステージへのサポートも手厚く、長くキャリアを積んでいけるイメージが持てています。
– 現在、どのような業務をされているんですか?
業務アプリケーションの保守運用を担当する部署にて、主にコニカミノルタグループで使用している社内ワークフローシステムの運用・保守を担当しています。やっている業務だけ聞くと、前職と同じように聞こえるかもしれませんが、任せられる裁量が全然違うと感じています。一番の大きな違いは、ユーザー接点があることですね。
先ほどお伝えしたワークフローシステムの運用・保守では、導入されてから期間が浅かったこともあり、運用ルールが定まっていない部分がありました。そこで、私の前職の経験も活かして、ルールの整備をさせてもらいました。マニュアルを見直すなどの改善提案をさせてもらっています。これもユーザーとの接点の中で、「これがあったら良いのでは?」と課題や必要性に気づいたからこそ、自ら動いて提案ができたんだと思っています。
要件が決まりきっていないものや、業務フロー全体を変えるなど、検討の範囲が広い上流案件などは先輩社員にも協力してもらって、一緒に進めています。以前とワークスタイルが大きく変わったのは、頭を使って考えることが増えたことです。上流工程ゆえに、作業は指示通りにできるものではなく、答えが明確ではないものばかりです。その答えはユーザーやお客様、そして、私たちの中にしかないので、向き合って、考え続けることが大切だと痛感しています。大変だと思うことも多いですが、小さい案件であっても、顧客接点があり、考えることが多く充実しています。
お客様に向き合うから、足りないところも見えてくる
– どのようなITエンジニアになっていきたいですか?
自分が実践できているかは別として、私の部署では、私たちエンジニアの役割を「コンシェルジュ」と表現しています。お客様やユーザーの困っていること、実現したいと思っていることをしっかりと受け止めて、ITの技術面からともに伴走し、実現することを大切にしています。
実際に私の上長は、要件などの確認の時にただ単に要件を聞くだけではなく、「どうして、その機能追加をしたいのか?」「何を実現したいのか?」と、背景や真のニーズを掘り起こして、ともに伴走している感が強いんですよね。「課題を解決するために意見を交換しましょう」という雰囲気を作り、「要件が決まっていないならできません」ではなく、「どうやったらできるのか?」を一緒に考える立ち位置なんです。コンシェルジュというスタンスを身をもって体現されていると感じますし、まずはこの背中を追っていきたいですね。
– 今後の目標を教えてください。
お客様と向き合っていると、すぐにお答えできないことなども含めて自分に足りないところがどんどん見えてきます。ですが、お客様の役に立ちたい、応えていきたいという想いのもと、自分が成長することでエンジニアとして目指す姿に近づいていきたいですね。
上司の打ち合わせに同席していると、お客様が困っていることをドンピシャで言い当てているシーンに出会うことが多々あります。その時の「そうそう!そうなんだよ!」というお客様の反応から信頼してお話しされているのが伝わってきます。これまでの経験量や知識量もあると思いますが、お客様に向き合い、状況を理解したり、背景を理解したりできているからできることだと思っています。このレベルにたどり着くのが、当面の目標です。
また、上流工程で成長できたら、ネットワークやハードウェアなどの分野の知見にも触れていきたいですね。これらも、お客様と接している中で私の今の知識では不足していると感じたことなので、もっと知識を身につけていきたいですね。お客様に向き合うことで、教えていただいたり、気づかされたりすることは本当に多いんです。
私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー
Customer-centric
ユーザーやお客様に向き合い、困りごとや実現したいことを想像するコンシェルジュのようなスタンスを大切にしたいと思っています。