目指すのは、ずっと使えて、喜んでもらえるシステム作り

2024.10.24

コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの“ヒト”」。今回は、キャリア入社として2020年に入社されたEさんです。(インタビューは2024年10月の情報です)

・システム開発本部 基幹システム1部 データマネジメントグループ
・上智大学 経済学部 経済学科 出身
・前職:教育系パッケージシステムの開発・保守
・2020年入社

数字を操る経済学とプログラミングの共通点に惹かれてITへ

ー文系出身だったEさんがIT業界へ飛び込んだ理由は何でしたか?

新卒の就職活動では、特にシステムエンジニア志望だったわけではなく、メーカーや金融など幅広い業界を受けていて、ITはその中の選択肢の一つでした。

でも説明会に参加するうちに、ITへの関心が高まっていったんです。というのも私はもともと数学が好きで、大学の経済学部でも、数式などを用いて分析するマクロ経済学・ミクロ経済学に夢中になっていました。それと同じように、プログラミングにも数学的なロジックの面白さを感じて、ITの世界やシステムエンジニアという仕事に目を向け始めたんです。

ーご自身の興味とリンクしたんですね。新卒ではどんな企業に入社したのですか?

法人向けに、教育系の自社パッケージシステムを開発・販売する100名規模の会社です。自社開発の他にも、大手の教育システムの受託開発なども行っていました。

ーそこから転職を考えたきっかけは何だったのでしょう。

システムエンジニアとして入社したのですが、プログラマーとしての役割が強かったんですよね。JavaやC#を用いて手を動かして開発やテストをする時間が圧倒的に多くて…。若手だったのもありますが、先輩たちを見ていても恐らくずっとこの状況が続くんだろうと感じてしまい、「もっと、要件定義や設計のような上流工程をメインにできる仕事に就きたい」と考え始めたのが大きな理由です。

ー確かに自社開発サービスを展開している会社の場合、機能の追加や新規開発といった要件定義はごく一部の人が担っていて、若手に回ってくるチャンスが少ないというのもありそうです。

はい、仰る通りです。あとは、複数の顧客企業に向けてシステムを作って販売しているので、部分的なフェーズに関わるケースが多く、案件の全体像が見え辛くて…もっと1社1社と深く関わりたいと思ったのも理由の一つです。どんなニーズがあって、何に役立つシステムなのか、同じ目的を見据えた上で、目の前の仕事に取り組みたいという想いが強くなりました。

ーなるほど。顧客企業と深く長い関係を築けること、密にコミュニケーションを重ねて要件を固めていく上流工程に関わる働き方がしたい、と考えて転職を決意されたんですね。

近い距離感で、ユーザーに寄り添える関係を求めて転職を決意

ー最終的にコニカミノルタ情報システムに決めた経緯を教えてください。

転職活動では、ユーザーに近い距離感で、長く寄り添える働き方を求めて、事業会社の社内SEを中心に検討していました。その中で出会ったのが、コニカミノルタ情報システムです。

コニカミノルタというグループの社内SE的な立ち位置で、コニカミノルタ本体やグループ各社のシステムを開発していく会社だからこそ、自分が理想とする“上流の仕事に関わり、ユーザーに深く寄り添った”システム作りができると感じました。もともとメーカーを志望していたので、世界規模に展開する多彩なものづくりを支えるという業務内容にも興味を惹かれましたね。

また、転職と同時に引越しすることを決めていたので、新しい生活環境の中でもゆとりを持って働けるようリモートワークができることも条件でした。コニカミノルタ情報システムでは、一時的な緊急措置ではなくコロナ禍前からリモートワークを推進する文化があり、実際に今もチームの顔合わせ日として設定している出社日以外は、私の場合は基本的に在宅で働けているので、自由度も高く、ワークライフバランスを保てています。

ーその他、決め手になったポイントはありますか。

職場見学を通して、“働いているイメージが持てた”のは大きかったですね。実は当時、コロナ禍の選考でオンライン面接だったんです。メーカーが母体ですし、製造現場との関わりも深いと聞いていたので、決まった制服があるのか?オフィスは現場に近い工場のような場所なのか?などいろいろと気になることはあったのですが、対面ではない緊張感もあって、なかなか踏み込んで質問できず…思いきって「職場見学がしたい」と申し出ました。

そうして、自らの目で働く場所を見て、社員の皆さんと接する機会をもらって、人の良さ、落ち着いたオフィスの雰囲気の良さを感じましたし、働いている姿をはっきりとイメージできたんです。業務内容の魅力はもちろんですが、最終的にそれがいちばんの後押しになったかなと思います。

仕事選びは人生の重大な決断だからこそ、自分の目で確かめたいですよね。家を買う時だってバーチャルだけでは決められないのと同じで、色だったり質感だったり、その場所から見える景色だったり、感じる風だったり。色んな要素を加味した上で決断に至るものですもんね。

そうですね。大事な決断ほど、ギャップや不安がなくなるまできちんと確かめておきたいなと思いますね。

“本当に求めていること”を引き出したシステム作り

ー今はどんな仕事をされていますか?

データマネジメントグループに所属し、コニカミノルタの各事業における経営管理領域で主に使用しているAnaplanの開発・保守をしています。2020年の入社よりAnaplanの担当をしており、今はAnaplanチーム内の複数事業のチームリーダーとして、要件定義・システム設計から、運用整備や問い合わせ対応のサポート、メンバーの管理・契約関連まで担っています。

ーAnaplanというと、経営戦略や計画などの判断をするためのデータ分析などを効率的に行うような管理システムですよね。

そうですね。主にコニカミノルタ本体で利用される管理会計システムがメインです。あとは世界の販売会社で使われるようなシステムも一部あります。財務会計の知識も必要になってくる業務ですので、細かな機能などについてはコンサルタントの方と一緒に確認しながら進めていますね。

ー経済学部で学んだ知識や、数値データを使った分析がお好きだったことも今の業務にリンクしていて、活かされているんですね。

たまたまなのですが、そうですね。前職に在籍していた時に、簿記の資格を取っていて、ITと会計を組み合わせた仕事とかできたら面白そうだな…とふんわりと考えた時もあったんですが、巡り巡って今まさにそれが叶えられている状況ですね。

ー昨今はIT×会計のSaaSサービスも浸透していますが、コニカミノルタ情報システムの立ち位置として、どういった提案を大切にしてシステムの開発・運用されているのでしょうか?

基本的には、「こういう機能が欲しいんだけど」「今はExcelで管理している〇〇のデータをAnaplanしたいけどできるかな」といったざっくりした要望に対して「こういう仕様でいかがですか」と提案して、システムに落とし込んでいくような形です。

経営管理部門の方とやり取りして要件を固めていくのですが、“本当に求めていることを聞く”ことを強く意識しています。「〇〇な機能が欲しい」と伺ったとしても、目的に合ってないことがあるため、どうしてそれを実現したいのか、何のために必要なのかをじっくり深掘りして要望の背景を把握するようにしていますね。

ーコンサルティングですね。真の目的を外していると、「こんなことがしたかったわけじゃない」となるケースは、システム開発の世界で起こりがちですよね。

目的と合っていないと使用頻度も上がらないですしね。作ったシステムが使われないって、一番悲しいことだなぁと思うんですよね。

ー使ってもらってこそのシステムというのは、コニカミノルタ情報システムさんが常に前提として持っている考えですよね。

実現したい目的がはっきりしているシステムは、使いやすいからずっと使ってもらえるし、それが業務効率化や優れた経営戦略に繋がってグループ全体の成長にも貢献できてやりがいにもなると思います。自分たちにとっても運用・保守がしやすいですし、全てが良いように回っていくと感じますね。

同じベクトルを持つ仲間がいるから、楽しく続けられる

ーコニカミノルタ情報システムで働き続けている理由は何ですか?

リモートワークの導入などフレキシブルに働けて、ワークライフバランスが取れるというのもありますが、“周りの人に恵まれている”というのが何より大きいと感じています。

仕事を一緒に進めていて、不満が溜まることがあまりないんですよね。上司も先輩も後輩も、何でも話しやすくて相談しやすくて、良い関係です。心地よく働ける一番の魅力は、“人”にあるのかなと。そこがしっくりきていないと、やりがいのある仕事でも楽しくないと思うんですよね。

ーお互い助け合って良いものを作ろう、というベクトルが合ってるのかもしれないですね。

そうですね。同じ方向を向いて仕事しているし、アイデアを出しあって、良いシステムを作って、それを使ってもらって喜んでもらいたいという想いが共通してあるのだと思います。

ー良い悪いではなく、新しい言語や最先端の技術をどんどん試そうというギークなタイプの人が集まる会社もありますが、Eさんの場合は、“ユーザーに使われてこそ”が基軸にあるコニカミノルタ情報システムのカラーがフィットしたんですね。

そうですね。自分が開発したものが使われて、喜んでもらえると嬉しい。私もそれが根底にありますし、そういう志向の方がやりがいを持って働けるフィールドだと思います。

幅広い選択肢からベストな提案ができるエンジニアへ

ーこれからの目標について教えてください。

コニカミノルタグループが先進的な企業として躍進できるよう、IT面から支えるのが私たちの役割です。今はAnaplanをベースに、Tableauなどのデータ分析ツールにも連携しつつベストな提案を模索する形ですが、Anaplan以外のツールや分析手法の知見も広め、ユーザーの要望に対して提案できる選択肢をもっと増やしていけたらと思っています。そしてどの選択肢が最適かを見極めていくためにも、さらに業務理解を深めていきたいですね。

ーいろんな選択肢を持つことで、よりユーザーに寄り添った提案ができるということですね。

そうですね。一気に手を広げるのではなく、少しずつ深く知識をつけて、最適な提案ができる豊富な手札を持てるようにしたいです。またその点においても、部門間の繋がりをさらに濃くしていくことも今後の課題かなと考えています。部内だけでなく、部門を超えてナレッジを集約・共有する機会も増やしていくことで、コニカミノルタ情報システムとして最善を尽くしたいです。

私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー

Open and honest
Customer-centric

社内でもユーザーとのやり取りの中でも、相手の求めていること・困っていること・悩んでいることを解決できるように、相手の立場で考え、向き合うように心がけています。