共に悩み、成功体験を喜び合う関係が効果的な成長を促す 〜メンター×メンティー対談〜
2024.9.13
コニカミノルタ情報システムでは、入社後の立ち上がりを支援する目的として、入社後1年間、先輩社員がマンツーマンで新人社員につき、計画的に成長を支援する「メンター制度」を設けています。今回は、メンターとメンティーの関係だった2人に、お互いの第一印象から成長に繋がった支援など、メンター制度を通して感じた良さや成長できたことを語ってもらいました。
<メンター>
■N.W.さん
帝京大学文学部 出身
2002年入社
システム開発サービス本部 基幹システム部 所属
コニカミノルタグループの販売会社の基幹システムの保守と開発。保守チームのリーダーを担当。
<メンティー>
■K.M.さん
首都大学東京(現:東京都立大学)システムデザイン学部 出身
2020年入社
システム開発サービス本部 基幹システム部 所属
新人を“1人にしない”サポート体制で成長を支援する
ーお互いの第一印象について教えてください。
絵に書いたような真面目な子だなぁというのがありましたね(笑)。自分自身がきちんと納得できるまで質問して疑問や不安をなくした上で、業務を進められる子だなと感じていました。責任感が強いからこその行動だと思いますね。
真面目かどうか自分では分かりませんが…何に対しても“真剣に取り組もう”という気持ちは持っているつもりです。始めたことが中途半端にならないよう、作業の目的やゴールをきちんと理解して、万が一問題が起きた時も解決へと導きやすいように準備したいと思っていますね。
背景を理解しておくのはとても大事だよね。それと、K.M.さんは、「これやってみない?」と声をかけると、尻込みせず積極的にチャレンジしてくれる、前向きな面もあると感じているよ。
ありがとうございます!知識や技術を身につけようと思うと、頭で考えるより、まず自分で手を動かして経験することが大切だと思っていて、とにかく何でも挑戦する、試してみるということを心がけています。
とても良い心構えだと思いますよ。
でも、それが叶うのは、その都度、相談に乗ってもらえる土台があるからだと感謝しています。
そう感じてもらえているなら良かった。新人の子が誰かのサポートなく1人で何かする…という状況にはならないよう、先輩たちも常に気にかけていると思うよ。ちなみに僕と初めて会った時の印象はどうだったの?
正直に言うと、ちょっと怖そうだな…話しかけていいのかな…と少し不安でした(笑)。
えっそうなの(笑)?そんな印象だったんだね!でも、自分も昔を思い出してみれば、新人の頃はみんな先輩や上司に対しては少し緊張しちゃうものかもしれないね。
はい、そうだと思います。もちろん今は違いますよ!N.W.さんと話してみると、意外にフランクにお話できて…業務の悩みから「こんなことまで相談して大丈夫かな?」という些細なレベルの心配事まで、何でも親身になってくださって話しやすいです。
それなら良かった。僕もなるべくみんなが話しかけやすいように、こちらから声をかけて、会話する機会を増やしていくようには心がけていたよ。
はい!コミュニケーションの回数が必然的に増えていくので、だんだんと慣れるにつれて、気兼ねなく相談できるようになったなと思います!
業務面から精神面まで、何でも相談できるメンターの存在
ーメンター制度があって良かったと思うことは何ですか?
私はコロナ禍の入社だったので、入社してすぐリモートワークという状況でした。そんな中で、メンターと会話する時間が毎日設けられていること、心配なことがあればチャットで相談できる環境があることは心強かったですね。
メンター制度の良さは、そこが一番大きいよね。業務上での悩みだけではなく、社内の人間関係や体調面なども含めて、何でも相談して良い相手がいる。それってとても大事なことで、悩みを抱え込ませることなく、精神的な部分をケアしていく上で外せないところだよね。
はい。私は特に心配ごとが多くて不安を感じやすいタイプだったので…(笑)。些細な事でも、報告や相談をしながら仕事をできるのはとてもありがたかったですね。ちょっと今いいですか?と“すぐ声をかけられる人がいつもいる安心感”は本当に大きいです
そうだね。特に1年目のうちは常にメンターが隣にいて、“1人じゃない”と感じてもらえるようなサポート体制が欠かせないよね。その一環でもあるけど、いろんな場に同席してもらうことで、社内の人間関係を広げていくこともメンティーが担う役割だと思っているよ。
コニカミノルタ情報システムは、質問・相談しやすい雰囲気、人間関係があるのも大きな特長だと思います。システムの改修などでも、「この設定は本当にこれで合っているのかな?」という、こんなレベルのことを聞いても良いのかというような疑問を投げかけた時も、「そんなの当たり前でしょ!」などと突き放されることはなかったので、安心できました。
そうやってK.M.さんが慎重に確認を進めてくれたことで、未然に防げたトラブルもあるしね。オープンに思ったことを言い合えるとリスクも軽減できると思うよ。
業務面でいくと、プロジェクトチームの会議などは一緒に出席してくださるので、メンターの人の立ち振る舞いをみて進め方を学べたり、ユーザーさんに対してどんな話をすれば良いのか綿密にシミュレーションさせてもらえたり、とても勉強になりました。
メンターが隣についていることで、万が一プロジェクトで疑問点や解決すべき問題が起こった時に、メンティーがまだ知識不足でうまく説明できないことも、上長へ展開する役割も担えるしね。
そうですね。初めて聞く業務やITの専門用語などもすぐ確認できましたし…いざ会議の内容を実務ベースで考える時も、「ここはこうしたら良いということですか?」といった具体的なすり合わせも、すぐその場でできて、円滑に進めることができたように思います。
あとは、“メンター自身も刺激を受けて一緒に成長できる”ことも、メンター制度の良さかな。メンター自身がメンティーから認められないと信頼関係って成り立たないから、常にメンティーから見られていることを意識して、日々の言動にも気をつけているよ。そういう緊張感の中で一緒に成長していけるのも、メンター制度の魅力だと思うな。
考える力をつけ、成功体験を積んでもらいたい
ーN.W.さんがメンターとして心がけていることは?
自分の答えや仕事の進め方が絶対に正しいわけではないので、「こうしたらいいよ」など自分の考えを押し付けないで、双方が納得した上での答えを一緒に出すようにしていますね。
入社すぐの頃に報告資料を作った時も、N.W.さんから「これはどういう意味?」「どういうことを書きたかったの?」という形でご指摘やアドバイスをもらった記憶があります。それに対して、「こんな文章だったらどうでしょうか?」とすり合わせて、だんだんと“どのように書いたら伝わるのか”のポイントを学べていったかなと思います。
メンターの言われるままだと、その場はしのげてもメンティーの成長には繋がらないからね。自分の中に答えがあっても、あえて半分だけ提示して、残り半分をメンティーと一緒に考えるようにしているよ。そうやって一つの答えを出した時の達成感や充実感を味わってもらいたいんだよね。
自分の脳を使うことで、頭の中で考えていることをまとめたり、伝えたりするトレーニングにもなっていると感じます。
メンターにとっても、メンティーに寄りそって、一緒に悩んだり苦労して導いた成果で、喜びを分かち合えるって嬉しいし、やりがいがあるよ。K.M.さんもすごく色々考えて答えを出してくれていたので、僕にとっても成長のチャンスをもらったと思う。まあ、いつの間にかK.M.さんの方が良い答えを出してくることもあったけど(笑)
いえいえ、それは逆にN.W.さんの教え方が上手だったというか、自分で考える力を育ててくださったからこそだと思っています!
N.W.さん人は、成功体験を得ることで自信を持てるし、伸びていくものだと思う。だから、いかにメンティーに、その充実感とか成功体験を味わってもらえるようにするか。それがメンターの役割だと思うし、日頃から心がけていることかな。
臆せず自分の考えを言える環境で、自信が養われていった
ーK.M.さんがメンター制度を通して成長できたことは?
いくつかの大きいプロジェクトにメンターのN.W.さんと参画させていただき、議事録の書き方やユーザーさんとの話し方や関わり方を身近で学ばせてもらいました。最近のプロジェクト会議の場では、直接ユーザーさんとやりとりする機会も増えてきましたが、「N.W.さんがこういうことを言っていたな」と思い出しながら、信頼関係を築いているところです。
入社間もない頃の会議は同席だけ、というパターンも多かったけど、今では自分がファシリテーターとして場を仕切るような場面も増えてきているよね。とても頼もしいし、僕よりもうまく会議が走っていることもあるぐらいだから(笑)。
いえ、まだまだですよ!私も正直、最初の頃は自分の意見に自信がありませんでした。でもチームでミーティングしている時なども、「こうじゃないかな」と自分の意見を発信した時に、N.W.さんが「いいじゃん!」「合ってるよ!」と認めてくださるので、間違えていてもいいから恐れずに言ってみよう!という方向に考えられるようになったのは大きいです。
本当に、色んなことを自信を持ってできるようになったと思うよ。ユーザーさんに対しても堂々と提案できているしね。一緒に仕事をする協力会社のメンバーに対しても、きちんと作業を依頼して、上手くプロジェクトを回せつつあるので、すごく成長したなぁって感じているよ!
心配性なところはなかなか変わらないですけどね(笑)。自分が確信的に「こうだ!」と思えないと不安になってしまうので…これからもっと経験を積んでいけば、その経験が根拠として積み上がって自信になっていくのかな…と思うのですが。
そうだと思う。経験することで想像できるようになるしね。でもシステムの運用・保守の仕事を担当する上で、慎重さはとても大事。だから心配性過ぎるぐらい人の方が頼もしくもあると思うよ。逆に何も考えずポンポン見切り発車してしまうタイプの人は怖さもあるから…K.M.さんの慎重に判断していく姿勢は、システムエンジニアとしては適任だなぁと思うよ。自信を持って!
共に悩みながら成長し、自信を持って舵を取れる人財へ
ーそれぞれの今後の目標を教えてください。
システムに携わる以上、ユーザーさんとの関わりは切っても切れないものだと思います。システムの仕組みや狙い、改修の背景などをきちんと理解して、ユーザーさんの要望を汲み取れるようなシステムエンジニアになっていきたいです。あとは、チームをリードできる存在になりたいです。
入社から4年経って、力がついた部分はたくさんあると思いますが、今後は1つ主担当になれるような領域をもってチームを引っ張っていって欲しいですね。チームの多くを占める協力会社のメンバーの方たちは、自分よりベテランの人も多いです。そんな中でも自信をもって舵を切っていけるよう、裏付けや根拠となる経験をどんどん積んでくれることを期待しています。
はい!N.W.さんの背中を見て、これからも成長していきたいと思います。
私自身としては、ユーザーから信頼されるITパートナーであれるよう、先回りした提案ができるチーム運営、人財育成に力を入れたいです。また、メンバーに対しては、考えや答えを押しつけるのではなく、一緒に悩み、苦しみ、成長していける関係を築いていきます。