個人も会社も共に成長するサイクルを生み出す

2024.3.1

コニカミノルタ情報システムでは、2020年から2022年の3年間の中期経営計画の振り返りも踏まえ、2023年から新しい中期経営計画がスタートしています。その中では、「2025年に目指す姿」として『社員が成長し、会社も成長する』という好循環サイクルを実現するべく、さらに人財育成や会社への投資を進めていくことを目指しています。

今回は、コニカミノルタ情報システム経営企画室長の助川のインタビューを通じて、「人こそ財産」の思想のもとでどのような強化を図っていくのかお届けします。ぜひご覧ください。

■Profile
経営企画室 室長
助川 淳(Jun Sukegawa)
前身のコニカ、そして親会社であるコニカミノルタ株式会社で、基幹システムの幅広いSE・PMとしての経験を積む。2022年7月にコニカミノルタIT企画部アーキテクチャグループより当社に出向。中期経営計画の立案や方針管理、経営体質の強化、人財育成、内部統制などを担当している。

成長の好循環サイクルを生み出す起点は、”人”の力

– これまでの中期経営計画の振り返りと課題を教えてください。

2020年から2022年の3年間の中期経営計画の中では、様々な取り組みを実行してきましたが、特に強化が必要と認識しているのは「人財育成のさらなる強化・加速」「プロジェクト実行力の強化」と捉えています。

加速度的に世の中のトレンドが移り変わるVUCA時代と言われる今日では、技術の進化も早く、そういった時代に対応すべく、まさに「人の力」が競争力の源泉になってきます。コニカミノルタ情報システムでは、10年以上前から人財投資を進めてきたのですが、コニカミノルタグループ唯一の情報機能会社としてグループの発展に貢献する上で、「ユーザーから求められるスキル・技術を狙って獲得することができているか・活かすことができているのか?」「本当に従業員の成長につながっているのか?」という観点で、より精度を上げた人財育成投資を進めていく必要があると考えています。

– 時代のニーズに応えられる人財投資・人財教育を行っていくことが大切ということですね。

そうですね。方向性を定めて、狙った人財育成が機能すれば、それは組織力にも直結しますからね。そういう意味では、現場任せにするのではなく、我々がしっかりとその方向性を再定義し、人財育成における方向性と言いますか、羅針盤のようなものを明確化して、それを個々人が「ここを目指そう!」というキャリアパスにも反映させられるように持っていくことができれば理想だと考えています。

– 組織と個人の頑張りのベクトルを合わせ、組織力を高めていくことは大切ですよね。

おっしゃる通りです。コニカミノルタグループの事業領域や技術領域も多岐に渡っていますので、私たちコニカミノルタ情報システムとしては、それぞれの領域に対して、ITのプロフェッショナルとしてサポートすることが求められます。まさに個人の成長がコニカミノルタグループの成長にも直結しますし、私たちはそういった活動のバックアップをする意味で、スキル向上や環境整備への投資を行っていくことが役割だと考えています。その結果が生産性向上・業績貢献向上につながり、その利益をさらなる成長のために投資もできるわけで、まさに好循環サイクルと言えます。

– まさに、それが理想的なサイクルですね。事業領域が多岐に渡る分、様々なキャリアを描く選択肢もありそうです。

事業領域が広いことは、私たち自身が期待に応えられるように対応していく必要があるという点ではもちろん大変さもありますが、キャリアを考えると幅広いキャリアの選択が拓けるわけですので、逆にメリットでもありますね。

また、私たちは基幹システムもサポートしますので、各ユーザーのオペレーションフロー(業務に特化した内容)も深く理解する必要があります。ITの幅広い知見に加えて、業務知識も必要となることもあり、各部署でどのような知見があると競争力が高まるのか、スキル獲得モデルを戦略的に可視化していければ、ユーザーニーズの実現と従業員の成長、両者のwinを生み出すことができると考えています。

人財への投資と会社への投資の両輪で、質的向上を図る

– もう一つの強化すべき課題として挙げられていた「プロジェクト実行力の強化」は、どのような背景でしょうか。

こちらも人財育成と重なる部分がありますが、我々がプロジェクトを進めていく上で必要となる要素を再度しっかりと整理して、強化しようという意味合いです。これまで積み上げてきたノウハウもありますが、世の中の技術の進化への対応と同様に、これまでのやり方に固執してしまうのは発展を妨げてしまいかねず、チャレンジする機会を奪ってしまうかもしれませんよね。従業員たちが頑張って生み出し、良かれと思ってやっているにも関わらず、それが外部ニーズとズレていたりして、陳腐化してしまうのは避けたいという想いがあります。

– なるほど。こちらも人財育成と同様に、ユーザーからのニーズに合わせてアップデートしていきたいということですね。

はい。コニカミノルタ情報システムでは、エンドユーザーと直接コミュニケーションして最上流である要求分析から運用・保守までを一貫してサポートしています。その中でも、ユーザーとのコミュニケーションから課題やニーズを把握し、それをITの力を使ってどのように解決していくかという提案要素が求められる業務も多くなっています。

ユーザー自身が必ずしもITに詳しいわけではないという前提で、ユーザーとしっかりとコミュニケーションを取ってワークフローを把握して開発要件を合意したり、プロジェクトが始まれば計画を立てたり、立てた計画が予定通りに推進されているかモニタリングしたりするなど、プロセス全体を一定の基準で”仕組化”していくことで、全体の底上げにつながると考えています。

– 組織全体としての標準レベルを定義し、プロジェクト品質を底上げするということですね。

そうですね。コニカミノルタ情報システムは、コニカミノルタグループの活動をITで支える会社です。まずは、ユーザーの困り事にしっかりと耳を傾け、要件を定義し、プロジェクトを動かすことが大切です

コニカミノルタ情報システムには、そういったユーザーの想いを大切にして寄り添える社員が多いと感じていますので、先ほどもお伝えした人財投資として各種資格などの取得や外部研修などの費用負担などの支援と合わせて、効率性を高めるためのツールの導入など、会社として、ワーク環境への設備投資も同じく進めていくことが大切だと考えています。

失敗を失敗のままで終わらせなければ、それは成功につながる

– 経営者のお立場から見て、コニカミノルタ情報システムという会社で仕事をする魅力(主にエンジニアとしての)を教えてください。

コニカミノルタグループは多種多様な事業、グループ・関係会社、そして、国内・海外などグローバルに様々な領域で事業を展開しているため、小規模から超大型のプロジェクトまで幅広く関与することができます。そういった意味では、自らやりたいことを求めれば成長できる機会は多い会社だと言えるのではないでしょうか。

コニカミノルタが取り組む環境問題の解決や人々の生活の質の向上などに、ITの側面から貢献していくことが私たちコニカミノルタ情報システムとしての使命です。そのためにも、私たちが新技術を先取りし、率先して日常活動の中に取り入れ、ノウハウ化して各グループ会社にも更に水平展開していきたいですね。先行するプロセスでは実験も含めての活動になりますので、失敗はつきものです。社員の皆さんには、失敗を恐れずにどんどんチャレンジして欲しいと思っています。

– ありがとうございます。最後にメッセージをお願いします。

当社代表の小林からもお伝えしているように(→クリックすると、関連ページに飛びます)、これまで以上にもっとチャレンジできる環境にしていきたいですし、失敗を失敗のままで終わらせることなく、学びに変えていければ積み上げができ、それは長い目で見ると成功につながるはずです。

個人も会社も共にチャレンジし、共に成長していきましょう!