ユーザーの困り事を解決する責任が、私たちの成長を後押しする ~23新卒ホンネトーク~

2025.2.3

文系出身で、コニカミノルタ情報システムに2023年に新卒入社した2人。システムエンジニア職に興味を持ったきっかけは何だったのか?また、IT業界の数ある会社の中でも、どのようなポイントで志望先を絞り込み、入社に至ったのか、本音トークをしてもらいました。

■ A.M.さん
佐賀大学 経済学部 出身
システム開発本部 基幹システム部 所属
現在の仕事内容:コニカミノルタの基幹システム(SAP社のERPパッケージ)の運用・保守。管理会計(原価、費用、収益分析に関わる部分)領域を担当。

■ M.T.さん
中京大学 経営学部 出身
システム開発本部 基幹システム部 所属
現在の仕事内容:BIツールの1つであるAnaplanの開発・保守。管理会計やPSI管理を行うシステムを担当。

統計学やホームページ作成を学ぶ中で知った、システムエンジニアの面白さ

– 二人とも文系出身だけど、どんな経緯でシステムエンジニアの道に進もうと思ったの?

私は経済学部の出身なんだけど、統計学を用いて、地域創生に取り組む研究室に所属していたの。統計ソフトを使って分析結果を出す工程に面白さを感じたんだよね。システムを触って命令を出して、自分の思い通りに動かしたり、データを算出したり…っていうワクワク感が、システムエンジニアに興味を持ったきっかけだったと思う。

そうなんだ!確かに私も、“楽しい”と思ったことがITへの入口だったかも。大学のプログラミング講義でホームページ作成をしたことがあって、並んでいるソースコードを見て最初は抵抗があったんだけど、慣れてくると楽しかったんだよね。就活当初はアパレルや商社も含めて色んな業界を見ていたんだけど、その講義がきっかけでIT業界にも目を向け始めたよ。

IT業界の中でも、コニカミノルタ情報システムを選んだ決め手は何だったの?

企業分析をしていく中で、ユーザーと直接話しながらシステムを作っていくような上流を中心に担う企業もあれば、プログラミング開発をメインにする企業など、色んな立ち位置があると知ったんだよね。私自身は、ユーザーと関わる上流の仕事にやりがいを感じられそうだなと思ったから、上流工程を経験できるユーザー系のIT企業に絞っていった感じ。

私も同じくユーザー系と、あとはメーカー系のIT企業を中心に受けていたよ。ユーザー系SIerは母体が安定して福利厚生も整っているし、自社内で働けるのもメリットだよね。

そうだね。基本的に客先常駐などの派遣型ではなく、自社で業務を行えるというのも決め手の一つだった。コニカミノルタグループ唯一の情報機能会社としてITサービスを担う立ち位置を持つ会社で、基本的に100%内販だから、システムを使用するユーザーとより深く関われる点にも魅力を感じたよ。

私も他の企業を調べる時は、内販の割合も見るようにして比較検討していたよ。安定して案件を受けている指標にもなるしね。最終的にIT系の企業からいくつか内定をもらったんだけど、プラネタリウムや駅伝、カメラ等で有名なコニカミノルタが母体という安心感も後押しになったと思う。

私もカメラとかが好きだったから、そこは同じく興味の入口になったよ。それと、地元の岐阜から東京へ行くことになるから、独身寮制度のような福利厚生が整っていることも良かった

私も九州の出身だったから、独身寮制度は助かったよ。リモートワークの推進やキャリア形成がしやすい体制づくりなど、フレキシブルに働けそうな職場環境がある点も嬉しいところだよね。

入社1〜2年目から、ユーザーと接点を持って仕事ができるやりがい

– 今はどんな仕事をしているの?

私は、コニカミノルタの基幹システムの運用・保守に携わっているよ。主に原価や費用、収益分析といった管理会計を担う領域を任されていて、システムの設定変更や改修業務とかを担っている感じ。

SAP社のERPパッケージを使っている業務だよね。いわゆる経営マネジメントのヒントになるデータとかを扱うシステムだと思うんだけど、事業成長にも大きな影響力があるから、1〜2年目でそういうスケールの仕事に関われるのは面白いし、勉強になることもたくさんありそうだね。

私はもともと簿記3級の資格を持っていたんだけど、まさかIT企業で管理会計の仕事に関わるとは思ってなかったから、入社当初はITの専門知識も会計用語も分からないことが多くて大変だったよ。幸い教育制度は充実しているからITの基礎は身につけられたし、実務面についてはとにかくベテランの先輩にどんどん質問して、少しずつ足りない知識をカバーしていった感じかな。

実践あるのみだよね。業務理解を深める研修が用意されているのは、すごく助けになったよ。土台になるベースの知識がしっかり学べるから、知らないことが出てきたら都度調べて吸収していけたと思う。A.M.さんが携わっている基幹システムって、私たちが入社した頃に、大規模な刷新が控えていた時だったよね。

そうそう。入社2年目の時期から本格的に新しいシステムに移行する予定だったから、刷新後の影響による問い合わせ対応に備えて、1年目は業務フローや操作方法をみっちりと頭に入れて移行に備えていたよ。

移行後は忙しかったんじゃない?

うん、新しいシステムの運用開始後3ヶ月間くらいはサポートを強化する期間が設けられて、どんどん届く問い合わせに対応して忙しかったよ。最初の頃はグループの先輩に助けてもらったけど、夏ぐらいには自分でも回答ができるようになって、今は少しずつプログラムの改修や不具合が起きた時の調査やサポートとかも担当できるようになったよ。

会計系の知識は、どんな感じで身につけていったの?

上司との面談を通して簿記2級を取ることを目標にしていたから、資格の勉強をしていく中で、会計の専門知識をつけていったよ。あとは実務の積み重ねで、移行後はひたすら問い合わせに対応しながら会計業務の基本やシステムが担う役割を覚えていったかな。M.T.さんはどんな仕事をしているの?

私は、BI(ビジネス・インテリジェンス)ツールの一つAnaplanの開発・保守を担う部署で、会計管理やPSI管理を行うシステムを担当しているよ。

PSI管理っていうのは、生産・販売・在庫を総合的に管理するための主に製造業における生産管理の手法だよね。

そうだね。SAPを含め色んなツールから出力されたCSVファイルやデータをAnaplanにインポートして、シナリオごとにデータの比較もできるような管理システムなんだ。

じゃあまさに、今後の生産や販売計画など、経営の意志決定に役立つようなデータを算出できるシステムの開発・保守に関わっているってことだね。

そうだね。大枠の開発が終わった後から参画したから保守がメインなんだけど、「ここを改善したい」「機能追加したい」といったユーザーの声に応えて、システムの設定変更や改修をしていく業務を担当しているよ。

そうすると、直接ユーザーの要望を受けて…みたいな場面もあったってこと?

1年目の時から、直接ユーザーと話して仕様を決めていく上流業務に関わるチャンスはあったんだけど、その頃はまだ知識的にも技量的にも未熟で、最前線に立つ感じではなかったよ。でも2年目になった今は、小規模な改修ではあるけれど、要件定義からの仕事を任されているよ!

システムの話をするのではなく、ユーザーの困りごとを解決するのが本質

– コニカミノルタ情報システムで働く魅力って何だと思いますか?

2年目に入って、自分が主導してユーザーとシステムの話をできたり、不具合が起きた時に調査して「ここが原因だな」って気付けるようになったり、自分の成長が見えてくると嬉しいんだよね。そういう成長のチャンスを若いうちからどんどん与えてくれるところが、魅力かなと思う。

そうだね。私も、入社2年目で小規模案件の要件定義・設計からリリース、保守対応まで、一貫して任せてもらえるっていうのは、大きなモチベーションになっているよ。

やっぱりユーザーと密に関われるからこそ、喜んでもらえるものを作りたいという想いも強くなるし、長く活用してもらえるやりがいを感じやすいのかな。

そうだね。せっかくそのシステムを使い続けてもらうなら、何か業務や事業に対してプラスになる機能を持たせていきたいしより役に立ちたい、という気持ちで仕事に向き合っているよ。ただ、今の自分の知識量や経験値だと、まだまだ潜在的なニーズへの提案ができてないから、もっと成長していきたいなと思うよ。

システムを使う人が必ずしもITに詳しいわけじゃないから、課題やニーズのキャッチアップってとても難しいし、その実現のためには業務知識も身につけないとね。

そうなんだよね。ユーザーの要望が漠然としているケースの時は、どうすれば課題が解決するのか、どんな手段で実現するのか、既存の方法とかを模索しながら自分なりに仮説を組み立ててリーダーに相談しながら手探りで進めているよ。まだまだ自分で1から検討して設計するまではできてないなぁと悔しく思うよ。

業務内容を踏まえて、先回りした提案をできるようになるのが今後の目標だよね。私も、経理部門を束ねているようなポジションの方とお話しするようになってきているんだけど、課題を検討していく中で、“システムの話をしすぎない”スタンスを大事にするようにしているよ。

なるほど、確かに大事だよね。改修の目的って、システムをどうするかじゃなくて、業務上の課題をどう解決するかだもんね。

そうそう。「できる限りシステムの細かい仕様の話をしすぎないこと」というのが上司からの教えで、私もすごく大事なことだなと思って心に留めているんだ。ユーザーの業務を理解して、今抱えている課題がどこに影響があって、どうやったら解決できるのか、について向き合うことが大切なんだよね。

もちろん仕様をしっかりすり合わせていくことも必要不可欠だけど、ユーザーの立場や目線を意識して、そこに寄り添った提案をしていくってとても大事だよね。コニカミノルタ情報システムは、グループの社内SE的な位置付けだからこそ、ユーザーのニーズも汲み取りやすいと思う。

そうだね。それが私たちの働きがいにも繋がっているし、身が引き締まるよね。会社の軸として“顧客と伴走しよう”というのを掲げているように、システムって作って渡すだけじゃなく、最大限活用してもらえるように一緒に走っていきましょうという考えが大事で、その想いが社員みんなに根付いていると感じるよ。

一緒に仕事を進めているメンバーもみんな、最終的により良いものを作れるように、という気概を持って仕事に取り組んでいるから、刺激を受けるし、自分ももっと頑張ろうと思えるね。

もっと喜んでもらえるシステム作りに向け、知見を広げたい

– 最後に、これからの目標を聞かせてください。

まずは、SAP認定の管理会計領域の資格を取得すること。ツールの機能的な理解を深めて、より幅広く、難易度の高い業務にチャレンジしたいと思っているよ。実務面では、今はまだ上司のサポートに支えられている場面が多いので、いずれはプロジェクトマネージャーのような立ち位置で、ユーザーと仕様や納期の調整を一人で完結できるように成長したい

私は、最近ユーザーとの接点も増えてきたので、要望を聞いてどのようにシステムに落とし込むのが最適か、自分の中で検討・提案できるように上流工程の経験を積んでいきたいと思ってるよ。後は、Power Automateとか他のツールも経験して知見を増やしていくこと!手を挙げれば、いろんな挑戦をさせてもらえる環境だと思うので、Anaplanを極めたら違うフィールドにも行ってみたいな。

今はSaaSのサービスも普及して、ローコードやノーコードで活用できるシステムが増えてきているから、これからは開発技術とともに、こういったサービスを使ってどうユーザーの困りごとをいかに解決するかの思考を鍛えていく必要性があると感じるよ。豊富な解決手段を、自分の中に蓄積していきたいよね。

そうなんだよね。ユーザー自身で保守できるシステムも増えていくことを思うと、ツールの知見をさらに増やして、この課題にはこのシステム…みたいに提案できるようになりたいと考えてるよ。

そうだね、ユーザーの悩みに耳を傾ける力と、そこにITの力をどう組み合わせていくか。知識と発想する力を磨いて、コニカミノルタグループの新たな価値創造を推進していける存在になりたいね。

– ありがとうございました!