ユーザーの悩みに直接向き合い、チームで解決に導く面白さ

2024.7.16

コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの“ヒト”」。今回は、キャリア入社として2021年に入社されたNさんです。(インタビューは2024年7月の情報です)

・ITサービス本部 基盤技術部 NSG(ネットワークセキュリティグループ)
・法政大学 人間環境学部 出身
・前職:1000名規模の独立系SIerにてインフラエンジニア
・2021年入社

チームの一員として、共に取り組める環境を求めて

-IT業界を選んだ経緯や前職について教えてください。

大学は文系で、観光系の勉強をしていてITとは無縁でした。就職活動では、語学留学などの経験を活かせる旅行業界も視野に入れていましたが、様々な業界を見ていく中で、“手に職”がつくIT分野に興味を持ったんです。この先、どんな業務においても切っても切り離せないITの専門技術を身につければ、将来的に様々な業界や会社でキャリアを積めると考えました。

そんな中で、新卒で入社したのは、1000人規模の独立系のシステム会社(SIer)でした。プロジェクトごとに取引先企業に駐在するという働き方(客先常駐)で、担当企業の社内SEのような立ち位置でネットワークの構築・運用などを担うインフラエンジニアをしていました。

-ITの中でもインフラ系の領域に興味を持ったのはどうしてですか。

前職の会社で受講したネットワーク研修がきっかけですかね。スイッチのコマンドを入力したり、設定変更をしたりして、ネットワークに繋がるかという検証を行なった時に、未経験ながらもこの領域がいちばん面白そうだと感じたんです。システムやアプリケーション開発よりは、企業のネットワークやセキュリティ環境を整える、いわゆるインフラエンジニアとして歩んでいきたいと思ったのがはじまりでした。

-新卒で入った会社から転職したきっかけは何だったのでしょう。

前職では、客先常駐でファイアウォールやスイッチの運用・管理などネットワークインフラを担当していて、私単独もしくは先輩と2人体制で小規模なプロジェクトにアサインされる形が多かったんです。プロジェクト単位で働きますので、プロジェクトが変われば勤務先ももちろん変わります。頻繁に職場環境が変わるため、覚えてきたタイミングで別プロジェクトにアサインとなるとせっかく身につけた技術も深く理解しにくく、プロジェクトを終えるたびに「ここで何をしていたのだろう…」と不安を感じるようになってしまって…。スキルも積み重ねられて、“組織の一員として貢献していることが実感できる企業”が良いなという思いが強くなっていったんです。

たとえば、とある客先常駐では、私が他のエンジニアと契約形態が違っていたため、社用携帯やビジネスチャットの支給がないなど、同じプロジェクトを進めているのに情報が遮断されるようなケースがありました。コミュニケーションも取りづらく、正直、もどかしさがありましたね。同じ目標に向かって取り組んでいるメンバー同士なんだから、情報をオープンにして、チームとして一緒に同じ課題解決に取り組んでいきたいなと思ったんです。

ユーザーとの距離が近いから、何に困っているかよく分かる

-なるほど。SESや技術者派遣の場合だと、“ここからここまで”と作業範囲がきっちり区切られていて、上流にタッチできないもどかしさもありそうです。

そうですね。まさに、前職ではネットワーク機器の設定変更をメールベースの依頼でもらい、流れ作業のように取り組むこともあって…もっと知識を伸ばしたいと思っても、作業的な業務では経験値を増やせないというジレンマがありましたね。また、オーダーをもらっているユーザーと直接関わることもないので、この依頼はどういう背景があったのか…というのも分からないことが多かったんです。分からないままに、作業だけをこなしていたという感じです。

-自分の業務が何のためにあるのか分からないと、モチベーションも上がりづらいですよね。それに業務ベースで考えても、目的が共有されていないと、今の方法が最適解なのかどうかを様々な角度から検証するのも難しいですよね。もしかして、もっと良い方法があるかもしれないのに。

はい。ですので、もっとユーザーとの距離が近くて、導入背景や何に困っているのかを深く理解した上でソリューションを提供できる環境で働きたいと考えて転職を決意したんです。そこで、ユーザー系の内販メインの会社や自社でネットワーク運用をしているような事業会社を中心に転職活動をしていきました。

-ユーザー系だと、ユーザーと直接コミュニケーションを取って、導入後も積極的に関わるので、自分の仕事が役に立っている実感を持ちやすそうですね。転職活動で複数の会社を受けられた中でも、コニカミノルタ情報システムに入社を決めたポイントは何でしたか?

やはり、流れ作業ではなく、ユーザーやベンダー企業とも直接関わり、上司や同僚、他部門と連携して業務を遂行する環境に惹かれたのが大きいですね。前職のような短期間のプロジェクトの場合は、常駐が終われば関係もそこでスパッと終わりますが、今は社内のチームで一体感を持って仕事ができるのが楽しいです。多彩なノウハウを持つ人たちと課題に向き合う中で、新しい知識や経験も増えていきますしね。

それから、採用面談の雰囲気が良かったのも好印象でした。これまでの経験などももちろん聞かれましたが、取締役や上長クラスの方たちがとても接しやすく、雑談ベースで面接を進めてくださったことも魅力的に感じましたね。コニカミノルタという大きなグループをバックボーンに持つ会社なので福利厚生や休暇制度などもしっかりしているので、安心して働けそうだと感じました。

グループメンバーや他部門と連携し、チームで解決に導く面白さ

-コニカミノルタ情報システムに入社してみて、実際にいかがですか?

今は、コニカミノルタのグループ各社のネットワーク運用を担っており、各拠点のユーザーからの依頼でネットワーク機器やインターネット回線の導入、障害対応などが主な業務です。

入社後に感じたのは、前職とは違って多彩な人と関わりながら動くことが増えたことです。コニカミノルタグループの販売会社だったり、生産系の会社だったりと業種や職種も多様な業態の中で、他部門の別領域のエンジニアと関わることもあれば、導入時には工事業者の方とやりとりするなど、何もかも新鮮でしたね。

同じコニカミノルタグループとは言え、別会社の方々ですから、当然ビジネスマナーや立場をわきまえた対応も大事ですし、スムーズに導入や運用を進めるために話を詰めたり予算をすり合わせたり、ユーザーと直接すり合わせをすること自体も初めてでしたので、慣れるまでは難しかったですね。

-オーダー内容に沿って実施するだけでなく、ユーザーの状況や背景を把握した上で、「では〇〇していきましょう」とこちらから提案する動きが必要になっていくわけですもんね。他部門と協力し合うことも多いようですが、そのあたりの連携はスムーズなのですか?

社内の別部署と連携するケースは多くて、例えばネットワークの移設だと構築部門に相談したり、依頼内容に応じて関係部門に問い合わせたりしています。あるいは私たちNSGグループで、何かしらを新しいバージョンにアップデートする上で検証が必要な時に、他部署に協力を仰いだりするケースもあります。

該当する担当者とはチャットで連絡するケースが多いのですが、割とスムーズだと思います。グループ内の誰かに聞けば、「その件なら〇〇グループの〇〇さんが担当だよ」と教えてもらえるので、その分野なら誰に話をすれば良いかすぐ分かりますし、連絡系統がフラットで連携がしやすいです。

―縦割り過ぎると、調整一つするのにも時間がかかってしまいますよね。リソースを柔軟にシェアしたり、協力し合ったりするのがあたりまえの文化が根付いているんですね。工程的には、ネットワークの構成から提案するようなケースもあるのですか?

そうですね。構築部門と連携して進めることもあれば、私たちのグループが主導で進めることもあります。たとえば、ネットワーク機器が古くなっていたり、システムのアップデートが必要だったりする場合は、「老朽化しているので新しい環境へ切り替えませんか?」など企画・設計から提案します。予算などの都合もあるので、実現に至るまでのハードルはなかなか高いですけどね。

-そうした上流部分にタッチできるからこそ、同じ方向を見つめて進める面白さを味わえるわけですね。コニカミノルタ情報システムの業務は、ほぼ100%内販ではありますが、お聞きしていると社内SEやユーザーサイドの運用保守に徹するというより、SIerに近いような動きもあって…提案力も求められるように感じました。

そうかもしれませんね。だからこそ多方面のスキルを高めないといけない大変さはありますが、どちらかというと受け身だった前職での働き方より、今の方がやりがいは感じていますよ。

-領域外の問い合わせがあっても、他部門に力添えをもらいながら、ユーザーに対して最も良い形で解決策を提案していけるのが良いですね。横の繋がり、チーム力を駆使して、困っている人の役に立つことができるのも、やりがいに繋がっていくのかなと思います。

ユーザー目線に徹するプロジェクトマネージャーを目指す

-これからのキャリアの中で、どういうことに取り組んでいきたいですか?

プロジェクトマネージャーに必要なスキルを磨くことです。新たなネットワークシステム導入など規模の大きなプロジェクトには、一人のインフラエンジニアとして参加していますが、グループ各社から依頼のあるプロジェクトは、私自身がプロジェクトマネージャーの役割を担うケースもあります。

今は小規模単位の案件が中心ですが、いずれは大きなプロジェクトでベンダー企業や工事業者、ユーザーと関わり、予算組みや作業工程のすり合わせを担う中で、全体の進行をスムーズに導いていける調整力を養いたいですね。

―プロジェクトマネジメントは割と広義な言葉だと思っていて、企業ごとに立ち位置や大事にするポイントが異なるように感じています。コニカミノルタ情報システムにおいては、プロジェクトマネージャーに求められる大切な素養は何だとお考えですか?

やはりユーザー側に立ち、スピード感をもって調整していくことですね。どんな業務を進める上で、何に困っているのか耳を傾け、先を見据えた提案を大事にしていますし、導入して終わりではなく、効果的に運用されているのかしっかり検証することも大切にしています

たとえば、近年では当たり前のようにネットワークも無線を導入する案件が多いのですが、ネットワーク機器の設置後、業務的に問題なく利用できているかユーザーに確認し、もし接続状況が思わしくない場合は、設置場所を考え直します。コニカミノルタ情報システムの中に、“作って終わり”という考えをしている人はいないと思いますね。

―使われてこそ、ITの本領が発揮されますよね。やはりそれが可能なのもユーザーに近い立場でコミュニケーションをとって、課題にダイレクトに向き合った仕事ができるからというのが大きいと思います。開発だけ、運用だけというフェーズ単位ではなく、ユーザー目線で開発から運用まで一貫してできて、ユーザーの困りごとが解決されるまでを見届けていけるというのは、仕事の手応えや達成感を覚えやすいですし、大きなやりがいになりますよね。

そうですね。だからこそ、しっかりとユーザーの課題に向き合えるよう、自分自身のスキルも高めていかないといけない!と気が引き締まる部分もあります。これからも、ユーザー目線を忘れずに取り組んでいきたいです。

私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー

Customer-centric

ユーザーからの問合せやインフラ環境整備において、さまざまな要望を実現させていくことが私たちの役割です。実現が難しいことも多々ありますが、たとえ困難でも、まずはユーザーファーストの環境を創造することを第一に考えたいです。