子育てしながらでも、やりがいあるキャリアを築ける場所
2023.4.26
コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの“ヒト”」。今回は、キャリア入社として2017年に入社されたCさんです。(インタビューは2022年3月時点の情報です)
・システム開発・サービス本部 エンハンスシステム部
・広東白雲学院(中国) 外国語学部 出身
・前職:メーカー企業のIT部門にてERPシステムの導入・運用
・2017年度入社
自分をアップデートしつづけられる環境を求めて
-中国出身のCさんですが、日本で働き始めた経緯や前職について教えてください。
大学では日本語を学ぶ外国語学部に所属していたこともあり、グローバルに活躍でき、かつ、これからも成長とイノベーションがあるIT分野の仕事に関わりたくて、日系メーカーに就職しました。そのタイミングで日本に渡ったのが始まりです。そうして新卒入社で約3年間、中小メーカーのIT部門担当としてERPシステムの導入・運用に携わり、電子化への移行などを進め業務効率化を実現してきました。
-転職の理由は何だったのでしょうか。
もっと高みをめざしてステップアップしたかったのが、いちばんの理由ですね。前職は家族経営に近い小規模な会社組織でもあり、システムやツールへの投資に積極的ではありませんでした。幅広くいろいろな対応ができることは良かったのですが、システムエンジニアとしてのこれからのキャリアを考えた時に、今の環境のままでは、技術的な進化やトレンドの変化をキャッチアップできなくなり、学びを止めてしまうと危機感を持ったんです。
それと、もう一つは夜勤による体力的な負担です。シフト改善について会社に相談を持ちかけてみましたがそれも難しそうでした。ワークライフバランスを考え、より働きやすい環境、そして何より成長できるフィールドを求めて転職活動を始めました。
-コニカミノルタ情報システムへの入社の決め手は何でしたか。
前職の経験を積み上げていけるよう、IT企業もしくはメーカーのIT部門を軸に企業を探していたので、コニカミノルタ情報システムのことを初めて知った時は、まず“コニカミノルタグループ唯一の情報システム機能会社”という点に興味を惹かれました。そして、調べていくうちに、デジタルワークプレイス事業だけではなく、ヘルスケアやインダストリー事業など、幅広く手がけていると知り、ビジネスの進化に応じて積極的にIT投資がされている環境があるからこそ、運用保守だけでなく、新しい技術の導入などにも関わることができ、自分を高めつづけられそうだと思ったんです。
また、選考の面接での印象も良かったですね。当時はまだ前職に勤務しながらの転職活動だったのですが、「ゆっくり休めましたか?」「せっかく日本に来たら、昼間も友達と遊びたいですよね?」など気遣ってくださり、こんなにノーストレスの楽しい面接は初めてでしたね。
日本に来た時に思い描いていたように、グローバルな仕事に関わることも目標でしたので、コニカミノルタが“グローバル社会から支持され、必要とされる企業”を経営ビジョンとしている点も後押しになりましたね。入社3年目には、母国である中国に出張する機会にも恵まれ、母国語を活かして仕事をするという充実の時間を過ごせました。いずれ他の国へも行くチャンスもあれば…と、現在は上司とTOEIC講座を受けるなどして、英語の勉強にも研鑽しているところです。
育休後のキャリアを支える”仕組み”と”チームワーク”
-育休から復職されたCさんですが、簡単な経歴を教えてください。
2017年に入社して、2020年8月~2022年5月まで産休・育休に入り、2022年6月に復帰して現在の仕事に就いています。育休前は、基盤技術部で多彩な部署のグループ社員が使用する、ドキュメント管理用ソフトウェア製品のカスタマイズ開発・保守運用を担当。プロジェクトマネージャー(PM)として、要件定義~開発~納品までを担っていました。
産休・育休復職後は、「ERPシステム関連の業務をしたい!」という私の希望に沿っていただく形で、エンハンスシステム部門へ異動。経営マーケティングやHRマネジメントへとつながるBIシステムの保守運用や、医療支援系事業を展開するグループ会社のERPシステムの開発・保守運用を担当しています。コニカミノルタグループの中では設立間もない会社のため、成長していくビジネスに合わせて業務課題やシステムについて常にディスカッションする機会があり、上流フェーズから実装まで関わり、課題解決に導いていけるところにやりがいを感じています。
-復職後はどのような働き方をされているんでしょうか?
現在は子供を保育園に預けており、リモートワークと時短勤務を併用して、8:30~15:10の固定サイクルで勤務しています。出社をするのは、2週間に1度くらいです。通常のルーティーンは、朝は6:00に起きて、リモートワークに備えて20分くらいストレッチ。その後、子供の身支度など済ませて保育園まで送り届け、8:30からリモートで業務を開始しています。
もともと産休に入る前から、業務の引き継ぎや復帰後のキャリアをどうしていくかなど、直属の上司と小まめに相談する場を設けてもらい、安心感がありました。「こんな方法もあるのでは?」など復職後のキャリアの可能性を具体的に示してくださり、とても心強かったですね。個人の働き方を尊重し、私のような子育てをしながらでもキャリアやワークライフバランスへの取り組みを積極的に推進していることは、当社の大きな魅力だと思います。人事面でも時短勤務だから評価されない、といったこともありませんしね。
-リモートワークや時短勤務を併用する中で、工夫されていることはありますか?
業務時間が短いので、午前中は優先順位の高いタスクをこなして、午後は翌日の準備と引き継ぎに当てると決め、漏れがないように計画的に進めています。海外とのオンラインミーティングがある時などは、参加メンバーに音声記録を残してもらうという協力もしてもらっており、事後に内容をチェックし、私の確認が必要な事項は会議の資料にきちんと回答をまとめておくようにしています。チームのメンバーの皆さんの協力あってのことですので大変ありがたく、細かく情報連携できるように自分自身も心がけています。
復職した頃、子どもが熱を出して1週間くらいお休みをいただいたことがあったのですが、それでも仕事が回るのは、他の人も対応できる“仕組み”が作られているからです。コニカミノルタ情報システムでは、共同作業ができるようツールを積極的に活用し、進捗確認がスムーズにできるようにしています。リモート環境でも連携して仕事を進めやすい大切な仕組みだと思いますね。
個人でタスクを抱えるのではなく、チームで対応するという体制ができていること。そういう体制があるからこそ、「そろそろお迎えの時間だよね?あとはやっておくよ~」などの心遣いもいただけ、柔軟性のあるチームワークが生まれ、メンバーがそれぞれの場所で、パフォーマンスを発揮できるのだと感じています。信頼し合えるチームに恵まれたからこそ、私自身も“すみません”ではなく“ありがとう”というポジティブな思考で、仕事と子育てを両立できています。
挑戦をしたいと思う社員には、惜しみないサポートを
-実際にコニカミノルタ情報システムに入社して、魅力に感じていることは?
若手のうちから多彩な業務や新しい取り組みに挑戦させてくれて、ITのプロとして市場価値を高めていける環境ですね。例えば、私が入社間もない頃の話ですが、”現行の業務フロー構築用のシステム以外のものを試してみたい”と先輩に相談をしたところ、すぐさま実現に向けて惜しみなくサポートしてくださったんです。当時、流行っていたRPAやMicrosoftの業務自動化サービスの研修に行かせてくださったり、リサーチやテストなどの時間を設けていただいたり。
結果的には、システム仕様と運用面の配慮などの理由で導入そのものは断念しましたが、これをただの“失敗”と捉えないのがコニカミノルタ情報システムの社風です。どうやったら実現できるかを一緒に考え、その試行錯誤を見守ってくれる風土があるから、新しいことに挑戦でき、スキルを高めていけるのだと感じています。
また、コニカミノルタ情報システムでは、コロナ禍以前からリモートワークが積極的に導入されていたので、チャットコミュニケーションなども活発で、オープンなコミュニケーションが浸透しています。ニュースのネタなどを共有する雑談チャンネルなどもあって、堅苦しくなく、とてもフランク。相談も気軽にしやすい雰囲気があると感じています。
-これからの目標を教えてください。
コニカミノルタ情報システムは、コニカミノルタグループ各社への内販が100%であるため、社内IT部門は基幹システムの保守・運用などいわゆる “守り”の姿勢になりやすい環境です。しかし、そこに甘んじず、世界中のトレンドを捉える俊敏性と、ビジネスへと活かす姿勢を忘れないようにしたいですね。
また、システムは作って終わりではなく、現場の業務変化に伴う改善や、新しいツールとの連携によるさらなる効率化など、常に進化させ育てていくものだと考えています。ユーザーのニーズにフィットした成果のあるITサービスを提供するためにも、さらに技術を磨き、ユーザーとなるグループ各社の社員ともコミュニケーションをとって、ユーザー企業の理解や業務知識を深め、信頼されるITのプロフェッショナルを目指したいです。
女性として出産という大きなライフイベントを経て感じることですが、仕事と子育ての両立をさせ、ワークライフバランスを整えていくことは、昨今の社会課題でもあると思います。少しずつですが、社会もリモートワークの浸透や職場理解も進み、キャリアアップを望みやすい環境へと変化しています。未来を諦めず、悩みながら、喜びながら仕事をしている姿を、これからの未来を生きる子どもたち世代にも堂々と見せていきたいですね。
私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー
Open and honest
オープンで誠実なコミュニケーションをとることです。
それぞれ立場も異なればバックグラウンドも違う人が集まり仕事をしているわけですが、自分の考えが正しいか正しくないかを恐れず、積極的に発言することを意識しています。発言することは、チームのディスカッションを活発にし、新しいアイデアを生みます。他者と異なる考えもネガティブに捉えず、お互いを理解し合い、認め合うチャンスとして活かしていくことを大切にしたいですね。