大手SIerからコニカミノルタ情報システムに転職をした理由

2022.9.15

コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの”ヒト”」。今回は、キャリア入社として2019年に入社されたIさんです。(インタビューは2022年8月の情報です)

・システム開発・サービス本部 基盤技術部
・法政大学 経済学部 出身
・前職:大手SIerでNWエンジニア
・2019年入社


構築だけして終わり、それじゃ物足りない!

– これまでのキャリアを教えてください。

大学は文系でしたが、PCやものづくりに興味がありIT業界に就職しました。新卒で入社した会社では、開発業務やグループウェアなどの導入支援などをやった後に、ネットワークセキュリティ領域に関わるようになりました。外部環境ではリーマンショックなどもあり、開発案件が減少していた時代で、仕事がなくなっていた時代ですが、インフラ領域は企業活動の基幹部分でもあるため、比較的安定していました。ですが、「もっとネットワークやインフラ、セキュリティ領域の技術を高めていこう」と思い、誰もが知るような大手SIerのグループ企業に転職しました。

その会社では分業体制が敷かれており、セキュリティ専門部門がありました。私はその部門で、主にネットワークの構築を担当してきました。新しく立ち上げる拠点のネットワーク敷設や既存の古くなったもののリプレースなど、内販だけではなく、外販も行っていましたので、様々な業種の構築支援を担当しました。

– そんな中で転職を考えられた背景は何だったんですか?

仕事そのものは充実していましたが、ちょうど子供が産まれて生活環境が変わったこともあり、働き方を変えることで仕事と家庭のバランスを取りたいと考えました。前職ではプロジェクトがたくさん立ち上がっており、ネットワーク構築のために現地出張などでいろいろな現場を走り回って、夜遅くまでかかることも多かったんです。それに、埼玉県に住んでいるのですが、会社が都内にあったので通勤ラッシュも大変で(笑)。

また、年齢も35歳に差しかかった頃で、仕事のやりがいという意味でも見直す機会になったと思います。もっとアカウントSEのようにユーザーに向き合い、じっくりと関わることができる環境を求めていたんです。これまではネットワークを入れたら終わりで、あとはよろしくといった感じで、ネットワークの敷設だけをひたすら実行することが役割だったのですが、それだと視野が狭くなる気がしたんです。「もっとユーザーに向き合い、導入するだけではなく、その後もしっかりと伴走することができないかな」と感じていました。


現場ユーザーの想いに向き合い、導入後もともに伴走したい

– 大手SIerの良さとして分業、専門特化といった深さもあると思うのですが、それだと物足りなくなってきたんですかね?

そうですね。私としては、他の領域の新しい技術などを業務を通じてどんどん吸収していきたい気持ちが強かったんです。大手企業のように細かく専門特化して分業化させるのは悪くはないのですが、どうしても領域が深く、狭い状態になってしまい、私が思い描く理想のエンジニア像とズレてきたんです。上流側にタッチしていく縦軸のキャリアもそうですし、横軸で技術領域を拡げていくことも同時に追い求めたかったんです。

ですので、転職活動では、これまでやってきたネットワーク・セキュリティの知見が活かせることに加え、他の技術も経験できそうな環境を求めていました。これまでと同じくSIerやインハウスのSEなどの両方の視点で探していましたが、最終的に「ネットワークの運用も含めて、最後までユーザーを支援できる環境が良いな」と思い、インハウスのSEに絞っていきました。SIerの立場だと、納品後はクライアントのものになってしまうので、その先にユーザーと関わる機会はあまりないと思ったんです。

– そんな中でコニカミノルタ情報システムと出会ったんですね。

はい。大学が八王子にあったので、コニカミノルタのことは知っていましたので、馴染みはあったんですよ。コニカミノルタ情報システムは、構築して終わりではなく、その後の運用も大切にしていて、最上流のところから運用までしっかり伴走する。そんなスタンスに魅力を感じました。もちろん、家庭生活との両立も重要でしたので、リモートワークなど働きやすい環境づくりに積極的に取り組んでいる環境もありがたかったですね。

実際に今の仕事の中でも、情報企画部門の方だけではなく、工場や生産部門などユーザーの方とも直接コミュニケーションを取る機会が多いですね。これはインハウスのSEの立場じゃないと、あまり経験できないポイントだと思うんですよね。アカウントSEとして現場ユーザーの中でどのように使われているのかもウォッチしながら、PDCAを回し、ユーザー目線で考えて提案できることがやりがいにつながっています

いま、コニカミノルタグループとして、複合機などのオフィスドキュメントを主体とした事業から、ITを強みとした事業に転換しようとしています。また、世の中的にもIoTの重要性も高まっていく中で、事業活動のIT化、DX化、そして、事業を形にするスピードも大切になってくると思います。コニカミノルタグループ全体のグローバルネットワークやセキュリティ面は共通基盤のもとで全体戦略を描くことも重要ですし、私が担当している各グループの事業視点では、時代に遅れないようにスピーディーに対応していくことも大切です。「事業に貢献するIT」を意識して取り組みたいですね。


挑戦できる環境だからこそ、成長につながる

– 外の企業も経験された視点から見て、コニカミノルタ情報システムで働く魅力は何だと思いますか?

いくつかあるんですけど、1つ目は、「未経験の技術領域でも、挑戦する風土があること」でしょうか。経験や実績ありきの保守的になるのではなく、未経験分野にもチャレンジする風土がありますね。それを未経験の人財であっても任せてくれる環境があるので、人も成長できます。例えば、私もこれまでずっとネットワークが専門領域でしたが、別のソフトウェアの導入などのプロジェクトに関われたりもします。

これは、同じコニカミノルタグループで、内販100%という社内SEという立場に専念できることも大きい気がしますね。情報開示などもスムーズですし、ベンダーとクライアントという立ち位置ではなく、同じ目的に向き合うパートナーとしてフラットな感じがあります。そういった事業上の立場も、チャレンジできる環境を後押ししていると思います。どうしても、外販などの場合は責任問題なども問われることもありますし、実績のある安全策を取らざるを得ないということも往々にしてありますから。

”新しい時代に求められる、新しいものっていうのをどんどんやっていこう。やったことないことでも、社内への技術の蓄積が、また次の資産になる。やったことがない人でも、任せていきながら、一緒にやっていこう。それで仮に失敗したとしても、そこから何がダメだったんだろうという学びも得られる。やったからこそ、得られることの方が大きい。”

このような考え方を持っているので、安心して取り組めますよね。やったことがない、やれないという理由でずっとやらなければ、世の中の先進技術から、どんどん技術差が開いてしまいますからね。

– 他にお感じのコニカミノルタ情報システムで働く魅力は何ですか?

2つ目は、「意見を取り入れ、反映されやすいこと」ですね。ちょっと提案で話したことも、「じゃあ、やってみよう」と提案から実行までのハードルが低いと思います。これは先ほどの1つ目の魅力にも関連すると思いますが、挑戦できる風土だからなんでしょうね。重箱の隅をつつくように、「あれはどうなんだ、これはどうなんだ。こんなリスクがある。」といった話が多くなって、社内の承認を通すための資料作りとかで、内向きの工数がかかると、そっちの方が精神も体力も削られるので、面倒に感じてしまい、逆にやらなくなってしまうことも多いですからね。

そういう意味では、コニカミノルタ情報システムでは、議論の中でも、提案を潰しに行くっていう感じではなく、前向きにリスクを検討する議論ができている印象があります。

3つ目は、「働きやすさ」ですね。埼玉県に在住していますので、リモートワークができることはありがたいです。また、出社するにしても、都心に出勤するわけではなく、人の流れとは逆行しますので電車でも座れて快適ですよ(笑)。

– 逆に「もっとこうなったら良くなる」という点はありますか?

良さでもあるのですが、内販だけになると内側にこもりがちになると思います。実は知らないだけで、他にももっと良いやり方や違ったやり方があるのに、知らない間にやり方が固定化されてしまうリスクもあると思うんです。ですので、そういったものに盲目にならないように、常に外部との接点やアンテナを高くして、技術交流やトレンドのキャッチアップをしていくことも大切だと思っています。

– ありがとうございます。最後に一言、お願いします。

今後は技術面もさることながら、事業をITで支援する立場から経営面の視点を身につけていきたいと思っています。技術の進化は早いので、私よりももっと若い人が活躍してくると思いますし、私はもっと上流の経営といった、事業活動の最上流からIT活用を考えられるようになっていきたいですね。


私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー

Customer-centric

顧客となるユーザーと直接やり取りする機会も多いため、ユーザーから挙がった要望に応えるだけではなく、IT技術者としての観点から、ユーザーがありたいと思っている”姿”に沿った適切な提案をすることを意識しています。