パズルのピースを組み合わせるように、業務のDXを進めてゆく
2021.7.29
コニカミノルタ情報システムで働いている社員にスポットを当て、社員のリアルな想いを届ける「コニカミノルタ情報システムの”ヒト”」。今回は、新卒で2019年入社のKさんです。(インタビューは2021年6月の情報です)
・システム開発・サービス本部 エンハンスシステム部
・洗足学園音楽大学 音楽学部 出身
・2019年入社
音楽とIT、自分の興味分野の2つが就職活動の軸に
– IT業界やシステムエンジニアという仕事を目指そうと思ったきっかけは何ですか?
小さな頃からパソコンや機械への興味が強く、3〜4歳の頃から、親のパソコンのお下がりを触っていました。わからないなりに、ガイドを見ながらWindows98から2000にアップグレードしてみたり。その頃から単純にパソコンそのものの構造に興味があって、「この機械は、一体どうやって動いているんだろう?」と思っていました。
構造を知りたくなって、パソコンを分解しては、組み立ててみたり、メモリーを変えてみたり。まるでプラモデルを触るみたいな感覚でしたね(笑)。幼い頃から常に身近にあったことで、ITに関わる仕事がしたいなと自然に思うようになったんだと思います。
– 音楽大学のご出身ですが、音楽の道を考えてはいなかったんですか?
正直なところ、大学に行くのか、情報系の専門学校に行くのか迷っていたんです。親の勧めもあって、大学に進学することを選んだのですが、バンドやっていたこともあり、パソコンで音楽を扱う学科があったので、洗足学園音楽大学に進学をしました。自分の興味のあった「IT」と「音楽」の両方の良い所を取れるんじゃないかと思って。
専攻はレコーディング。パソコンを使って音楽を作ったり、レコーディングして、ミックスして、配信したり、映像に乗せたりするなどの音楽業界で言うところの裏方の分野を学んでいました。
– では、そのまま音楽業界への道もあり得たわけですよね?
はい。実際に、大学4年生の就職活動が始まる前くらいに、「音楽業界のことを知ってから就職活動してみたら?」と大学の先生の紹介で、レコーディング業界でアルバイトをさせていただいたことがありました。そこで現実を知ることになったんですね。
業界の特徴として、下積みのような時代が長く、ある程度の生活レベルの給与水準にたどり着くまでに時間がかかること。当たれば一攫千金という感じですが、どうしても一定の収入を犠牲にして夢を追いかけるような働き方になってしまうという現実でした。
僕の就職観として、自分でしっかりと生活基盤を持ち、まずは「生きていける」ということを大切にしたかったんです。ですので、一定の給与水準を得られるところは最低限の条件でした。そして、もう一つは、自分の好きな領域である、もう一つの軸の「IT」。現実的な面と、自分の好きなところで折り合いで、IT業界に進むんだと定まりましたね。
一つのことを深掘りできる環境を求めて
– 就職活動ではどのような活動をされていたんですか?
IT業界に絞り込む前だったこともあり、音楽関係の商社、ネット通販会社なども含めて、説明会にはたくさん行きました。実際に、音楽系の企業からは一番早く内定もいただいたのですが、いろいろと検討しましたが、やはり自分には合わないと思ったので内定を辞退することになりました。
その後は、IT業界に絞り込み、選考途中で辞退させていただいた企業もあったのですが、最終的に候補に残ったのがコニカミノルタ情報システムともう一社のとあるIT企業でした。最終的に、この2社の中で考えることになったのですが、コニカミノルタ情報システムは、コニカミノルタグループだけにITサービスを提供しているのグループ系列なのに対して、もう一社の方は、いわゆる独立系のSIer*で、いろんな企業のプロジェクトに現場常駐して仕事をするスタイル。ここが大きな違いでした。
*SIer:システムインテグレーター。ITサービスを提供するシステム開発会社などのこと。
– その中でコニカミノルタ情報システムを選んだ決め手はあったんですか?
僕の志向性として、「一つのことを深堀りして、長くやりたい」「一つのことにフォーカスできる環境の方が好き」ということもあり、そう考えると、コニカミノルタ情報システムの環境や働き方が合っていると感じたんです。
また、選考や会社見学、入社前の座談会の機会で、人の温かさや社風の良さを感じたのも大きかったですね。事実、私の部門では、リモートワークでも和気あいあいとしている感じです。入社してすぐに、社員の皆さんとの輪の中にも入れてもらえました。先輩社員や協力会社の人たちも含め、雑談も交えながらコミュニケーション取っており、社内のビジネスチャットのやり取りの量も多く、技術の話題や雑談の話題などが盛り上がっていて、とても活発ですね(笑)。
積み木ではなく、パズルを組み合わせる感覚で
– 現在はどのような仕事をされているのですか?
私の所属する部門では、Microsoft teamsやMicrosoft Office365など、コニカミノルタグループ社員のパソコン管理だけではなく、オフィスソフト、コミュニケーションツール、社内のメーリングリスト、ファイルサーバー管理などを含め、社員が日常的に業務で使用するツール全般をサポートしています。コニカミノルタの国内のグループだけでも約10,000人、海外を含めたグローバル全体だと20,000人規模になります。
いま、コニカミノルタ情報システムの全体の9割はリモートワークですが、私は週1〜2日は出社をしています。社員の方などエンドユーザーの方とは、対面で話すことで理解し、解決につながることも多いので、直接コミュニケーションを取ることも大切にしています。
今やコミュニケーションツール無くして、仕事ができない時代です。当たり前にあるものだからこそ、感謝はされにくのですが、逆に言えば、無いと仕事ができません。だからこそ、コミュニケーションを支えるインフラ部門として、重要な役割だと思っています。
– 昨今のリモートワークの推進によって、より重要性が高まりましたよね。
そうですね。業務をより円滑に、効率的に推進していくためにも、エンドユーザーの皆さんへのヘルプデスク的な役割も大切だと思いますが、コニカミノルタの社員の皆さんに寄り添って、実現したいことやお困りごとを「ITの力」で解決していくことが大切なんだと思っています。
ですので、マイクロソフト社の新しい発表やユーザーコミュニティ、提携している外部ベンダーからの情報収集に加えて、興味ありそうなものは調べて、自分で実験してみたり、日頃から「これは使えそうだな」という最新情報のインプットは欠かさないようにしています。
世の中に流通しているいろんなツールも利便性が高まってきており、1からプログラムを書くよりも、ツールを転用したり、加工したり、組み合わせたりすることで、短時間で早くユーザーの要望を実現できることも多いんですよ。
それをユーザーの実現したいことに合わせて、積み木を積み上げていくのではなく、パズルのピースを組み合わせる感覚で実現する感覚ですね(笑)。「これとこれを組み合わせると、できますよ」というイメージです。そのためにも、常にインプットと発想のストックを貯めておくように心がけています。
新しい技術で、コニカミノルタの事業に貢献したい
– 今後の目標などあれば、教えてください。
ITにはまだまだ可能性があると思っていて、与えられたものを利用するだけではもったいないと思っています。様々なツールを使えば、難しいと思われがちなことでも瞬時に自動化できたり、データの見える化につながったりと、業務に活かせる工夫はたくさんあるんですよね。
私たちはコニカミノルタグループの皆さんの困っていることをITで解決することが役割だと思っていますが、さらに踏み込んで、私たちのサポートがなくても、現場の皆さんでITを使いこなし、生産性を高めることも大切だと思っています。ITを利用するだけではなく、活用の幅を広めていきたいですね。
また、私が会社に提案して実行することになった、MRデバイス*であるMicrosoftのホロレンズの技術の実証試験を進めています。新しいものが好きで、ハードが好きだったことも相まって、とてもモチベーション高く取り組んでいます。コニカミノルタの生産現場での活用ニーズもあり、新しいIT技術で事業への貢献もしていきたいですね。
*MR:Mixed Reality(複合現実)のこと。専用のカメラなどを用いて、現実とバーチャルを同一空間に表現、操作ができる技術です。
私が大切にしたいコニカミノルタのバリュー
Innovative
新しいことがとにかく好きで、新しいことにドンドン挑戦したいですね。世の中にたくさんある有効なツールで、「こんな使い方、思いつかなかったわー!」と言われるような、これまで誰も使っていないような利用法を発見して、皆んなに広めていきたいです。