子供の頃、夕方になって一緒に遊んでいた友達が帰ってしまうと、しばらくひとりその場に残ってぼんやりと何もできないでいることがよくあった。西日で暖色に染まった街をようやく家に向かって歩き出すと、心だけが急に冷めてなんとなく感覚が冴えていく気がした。写真を撮り歩いていると時々、自分がまだあの帰り道を歩き続けているような気持ちになることがある。 私にとって写真を撮るという行為は、大人になってから身についた習慣のようなものと違い、なんというか子供時代の不思議の延長線上にある感じに近い。私が執着しているのは見ること。瞬時に逃さず見ようとすること。日々の隙間にこれだとわかるより先にもう魅かれてしまう瞬間がある。そんな一瞬はなにか予感めいたものとなって必ず写るはずだ。
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| 1979年 | 東京都生まれ |
|---|---|
| 2003年 | カリフォルニア大学デービス校Art Studio学科卒業 |
| 2008年 | 個展「響きの巣」(プレイスM) 夜の写真学校11期修了 |
| 2009年 | 写真塾resist3期参加 |
モノクロプリント 小全紙 約30点
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