ヘルスケア
この新システムを導入するに当たって、実務を担当したのは、放射線部の伊藤和彦課長補佐と小林秀行係長です。2人が行ったのは、システムの実用性を高めていくことでした。

聖隷浜松病院 放射線部
伊藤和彦課長補佐。
新システムの導入を担当しました

聖隷浜松病院 放射線部
小林秀行係長
「開業医の先生方の要望は、画像と読影レポートを、1つの画面で同時に見たいということでした。ところが、当院では画像サーバーとレポートサーバーは、それぞれ独立しています。これを解決するためにコニカミノルタのI-PACSを使って、1つの画面の中で1回の操作で見られるようにしました」(小林係長)
さらに、診断にとって重要なキー画像を添付する機能をつけました。増井部長はキー画像の必要性について、次のように語っています。
「CTやMRIの検査では、画像数が膨大になるため、どこがポイントになるのかわかりづらい場合があります。読影する医師がキー画像を添付しておけば、診療所の先生が見たときにわかりやすいですね。コニカミノルタのシステムは、キー画像からその部分の画像にアクセスできるので便利だと思います」
この機能があれば、キー画像からアクセスしてポイントとなる病変部の画像をスムーズに表示し、患者さまに説明することができます。
画像配信システムを実用化するためには、検査を受けた患者さまの画像は、その患者さまを紹介した診療所だけが参照可能な状態にしなければなりません。どのような仕組みでそれを可能にするかは、システム実現に向けて最も大きな課題でした。

DRYPRO793。省スペース化が大きな特徴です

「たくさんの患者さまのデータもスムーズに
処理ができて便利」と評価いただいたPDA

13台設置されているREGIUS190。
片手でカセッテを扱うことができ、
操作性でも高い評価を得ています

PCMシステム。聖隷病院では
他施設もすべて、マンモの作業は
女性技師が担当しています

サーバー室内にあるI-PACS。
画像とレポートはここに集められます。
ターミナルサーバーを加えることで、
連携する診療所への配信が可能になりました
最終的に、RISで紹介診療所コードをつけ、検査画像やレポートが自動的にI-PACSに保存できる仕組みにしました。
「画像が自動的にI-PACSに送られ、紹介診療所コードによって配信先の施設ごとに分けられるので、放射線技師の作業としては、院内の患者さまか紹介の患者さまかを気にせずに同じ手順で操作ができます。コニカミノルタにとっては、この部分のシステム作りが大変だったようですね。ターミナルサーバーを入ることで可能になりました」(伊藤課長補佐)
この自動化によって、ミスが生じる可能性が大幅に減少し、院内と外部の患者さまを公平に診察するという病診連携の本来的な目的も達成されたことになります。また、画像データを手作業で振り分ける必要もないため、技師の負担がとくに増えることもありませんでした。システム移行する際には人的負担がハードルとなる場合が多いため、今回のシステムは現場の技師の方々にも受け入れやすいものとなったようです。
