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HDD用ガラス基板事業撤退の決定に関するお知らせ
平成25年10月31日
会社名 コニカミノルタ株式会社
代表者名 代表執行役社長 松﨑 正年
(コード番号4902 東証第一部)
問合せ先 CSR・広報・ブランド推進部長 小林 右樹
(TEL 03-6250-2100)
当社は、本日開催の取締役会において、当社の産業用材料・機器事業を構成する一部事業であるHDD用ガラス基板事業から撤退することを決議しましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1.事業撤退の背景・理由
HDD用ガラス基板事業においては、ガラス溶融・製造及び研磨など光学製品で培った独自技術を活用して、主としてノートPCなどに搭載される磁気記録駆動装置用の2.5インチガラス基板の製造及び販売を行ってまいりました。
近年、HDD用ガラス基板における技術トレンドとして、基板一枚当たりの記録容量が継続的に増加する傾向にあります。その中で、当社にとって市場からの要求水準に対応して従前の優位性を確保することが厳しい状況となり、その結果、足元の出荷数量が減少するとともに当該事業の収益状況は悪化しております。加えて、タブレット型端末等の台頭によりノートPC市場は縮小傾向にあり、またSSD(記録媒体としてフラッシュメモリを用いる記憶装置)など新しい技術の登場による需要の浸食もあり、今後の需要動向に関して持続的な成長拡大を見通すことは、困難な状況になっております。
このような状況に鑑み、当該事業の業績を早期に改善することは難しいものと判断し、平成25年12月を目途にHDD用ガラス基板事業から撤退することといたしました。
当社は、産業用材料・機器事業においては、需要や価格の変動、技術進化の影響を受けやすいデジタル家電やPC関連への依存度を低減し、安定して収益成長が期待できる産業用やプロフェッショナル向けに事業領域を拡大するなど、当事業全体のポートフォリオの見直し及び事業の選択と集中を鋭意進めてまいります。
2.撤退する事業の概要
- 事業部署: 産業用材料・機器事業 ハードディスク事業部
- 事業内容: HDD用ガラス基板の製造及び販売
3.今後の予定
- 平成25年11月: 生産終了
- 平成25年12月: 販売終了
4.業績への影響
平成26年3月期第2四半期決算において、当該事業撤退の決定に伴い発生する損失168億円を事業撤退損として特別損失に計上いたしました。通期業績への影響は、本日「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」にて公表しましたとおりです。