製品における環境配慮

製品における環境配慮 製品の生産から使用、廃棄までを通して、環境負荷の低減を図っています。

環境配慮性のチェック

トータルな視点で環境配慮設計を進めています。

コニカミノルタの製品づくりは、地球温暖化防止、製品リサイクル、有害物質の排除など、環境に関わるすべてに配慮する「環境配慮設計(DfE)」の思想で進められています。

製品の原材料・部品調達から生産、輸送・販売、使用、リユース・リサイクル、廃棄まで、ライフサイクルの各段階での環境負荷を洗い出し、評価項目を設定してトータルな視点で取り組んでいます。新製品開発の際には、企画段階で製品アセスメント基準書の評価項目にそって環境目標値を設定し、まず試作段階で達成状況のチェックを行い、さらに量産化前の最終評価を経て、目標値をクリアした製品を市場に送り出しています。

製品のライフサイクルとアセスメント

リデュース設計

製品の小型軽量化や素材の薄膜化により、使用する資源を削減しています。

製品に使用する材料資源を削減するリデュース設計は、原材料使用量や製造時のエネルギー消費の削減、廃棄時の環境負荷軽減に大きく寄与します。コニカミノルタでは環境配慮設計の一分野として、さまざまなリデュース設計への取り組みを重ねています。

医療用デジタルX線画像関連機器

医療現場でレントゲンやCT、MR、内視鏡などの画像処理の際に活躍している、デジタルX線画像関連機器では、同シリーズが初めて発売された8年前の製品の重量に比べ、2007年発売の画像読取装置「REGIUS(レジウス)MODEL110」で71%削減、画像記録装置「DRYPRO(ドライプロ)MODEL832」で79%削減と、いずれも3分の1以下の重さに軽量化されています。

読取装置「REGIUS MODEL110」
読取装置「REGIUS MODEL110」

記録装置「DRYPRO MODEL832」
記録装置「DRYPRO MODEL832」

液晶パネル用TACフィルム(偏光板用保護フィルム)の薄膜化

コニカミノルタは、液晶ディスプレイの偏光板保護用に使用されるTAC(トリアセチルセルロース)フィルムにおいて、厚さを従来の半分にした薄膜タイプにより、使用する材料資源を半減させたことで、省資源に寄与しています。

液晶ディスプレイ断面

光学レンズユニットの省資源化

コニカミノルタは、光学レンズユニットの軽量・小型化を進め、使用する資源を削減しています。これらの光学レンズユニットは、軽量・コンパクト化の進むデジタルカメラ、ビデオカメラ、モバイル機器などの製品に搭載されています。

情報機器でのリユース・リサイクル

複写機・プリンタなどの機能を合わせ持つデジタル複合機では、リサイクルとリユースの取り組みを進めています。リサイクルに関しては、使用済みの製品から再生部品や再生資源が容易に取り出せるよう「リサイクル設計実務マニュアル」を制定し、リサイクル設計の標準化を行っています。

外装樹脂材料の統一でリサイクル性を向上

デジタル複合機全機種のすべての外装部品を2種類の樹脂材料に統一し、後継機種などに樹脂をリサイクルするクローズドマテリアルリサイクルを促進しています。

なかでも、高い外観品質・強度・耐炎性などが求められる外装カバー部品へのリサイクルにも取り組み、リサイクル拠点に専用の樹脂部品の破砕機を設置し、異物除去の仕組みを強化することで、純度の高いプラスチック素材の再生リサイクルを可能にしています。毎年およそ100トンの再生プラスチックを循環利用しています。

デジタル複合機の外装樹脂部品
デジタル複合機の外装樹脂部品

レーザプリンタカートリッジの回収リサイクル

レーザプリンタの使用済みトナーカートリッジの無償返却リサイクル制度を、欧州18カ国・米国・プエルトリコ・日本で展開しています。北米・欧州では、この制度をClean Planet PRogRamと名づけています。

使用済み複合機・プリンタなどの回収リサイクル

日本では、「産業廃棄物の広域的処理に係る特例制度(広域認定制度)」に基づき、コニカミノルタはメーカーとして、販売した複写機・複合機、プリンタの回収をおこなう認可を環境省から受けています。これにより、「使用済みレーザープリンタ・複写機回収プログラム」を運用し、法人のお客様にて使用済みとなったプリンタや複写機を、有償にて回収・再資源化しています。

一般廃棄物に該当する個人のお客様の使用済み機器は、法令によりこのプログラムの回収対象外になります。
海外でも、各市場の状況に合わせて活動を進めており、欧州では、電子・電気機器の廃棄に関するEU指令(WEEE)に準拠した対応をおこなっています。

カラー複合機両面印刷時100%の生産性

森林資源の保全のために、オフィスでの紙の使用量削減は重要であり、両面印刷はそのための有効な手段です。デジタルカラー複合機「bizhub(ビズハブ) C650」は、3枚交互両面搬送制御と反転専用ローラー方式を採用することにより、カラー印刷時でも、片面と両面ともに毎分50ページ※の高スピードを実現し、同等の生産性を確保することで、両面印刷をより使いやすいものとし、お客様のオフィスでの用紙消費量削減をサポートします。

A4ヨコ

商品物流・販売での3R

英国のリサイクルセンター「greenhub」で包装材料のリサイクルを進めています。

英国の情報機器の販売会社、コニカミノルタビジネスソリューションズUK社では、使用済み包装材料の埋立て廃棄物量ゼロを達成しました。中央倉庫内の「greenhub(グリーンハブ)」と名づけられたリサイクルセンターで、商品が輸入される際に付いてきたパレットや、紙製およびプラスチック製の包装材料を分別し、リサイクル業者へ渡しています。この「greenhub」に、新たに圧縮機械などを設置し、よりスムーズにリサイクルができるようになりました。

新たに導入した機械

ポリスチレン材を圧縮して、ブリケット状にする機械。以前は埋立てられていた月平均1.5トンのポリスチレン廃材を外部リサイクルしています。

段ボールをまとめてコンパクトにする機械。1年に約46.8トンの段ボールが外部リサイクルにまわされます。この機械は、プラスチックを同様にまとめることもできます。

段ボール用シュレッダー。段ボール箱を専用のシュレッダーにかけ、梱包用緩衝材として内部リサイクルしています。

コピー用紙の調達

森林資源などに配慮したコピー用紙の調達をおこないます。

日本の情報機器の販売会社、コニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社では、お客様に供給するコピー用紙について、森林破壊や劣化による動植物や住民の生活環境への影響に配慮して調達することを定めた「PPC用紙購入基準」を策定し、2007年より運用を開始しています。

再生コピー用紙販売に関する状況

2008年1月、国内製紙メーカーの再生コピー用紙古紙配合率偽装の発表を受け、コニカミノルタでも調査を行ったところ、コニカミノルタビジネスソリューションズ株式会社が販売している再生コピー用紙について古紙パルプ配合率が実際の表示より下回っている商品があることが判明しました。そのため、1月18日より、古紙パルプ配合率が適正であるか製紙メーカーとの確認が取れるまで、再生コピー用紙の受注・販売を一時中止し、その旨をプレスリリースなどで公表しました。

その後、各製紙メーカーと古紙配合率の再確認を実施し、古紙配合率が適正であることが確認できたものについては販売を再開しました。一方、古紙配合率の基準を満たしていない再生コピー用紙の在庫分については、お客様が、古紙配合率が表示とは異なることをご了承頂いた上で、梱包箱にその旨を表示して販売を行いました。

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